広報にほんまつNo.97
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5幾多の困難を乗り越えてさまざまな困難を乗り越えて、夏には待望のシードルが完成し、現在ブドウのワインの完成まではあと一歩のところまでたどり着いた夢ワイン。ここまでの道のりで一番の困難は、やはり東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故でした。県産農作物全体が風評被害にさらされる中、「この地で新しくつくり出そうとしているものが果たして受け入れられるのか」との不安は大きかったものの、今だからこそ地域に活気を取り戻したいとの情熱でワイン造りを続け、今にいたっています。▲ワイン(シードル)のラベルや箱に印刷されている夢ワインのマーク色鮮やかな5色のブドウが描かれています。このマークは12月に開催される「木幡の幡祭り」で担がれる“五反幡”をモチーフにデザインされています。地域のシンボルである“幡祭り”をマークに取り入れることで、郷土愛のこころがワインやシードルに込められています。互いに支え合ってきた仲間、ここまで来るのに力を貸してくださった皆さんに心から感謝しています。最初は、本当に夢のような話からのスタートでしたが、何とかここまで来ることができました。シードルは満足のいく味に仕上げることができました。ワインもおいしい味になると確信しています。多くの方に、地元で栽培した果実を使い、地元で加工した果実酒を味わってもらいたいですね。ふくしま農家の夢ワイン社長 齋藤 誠治 さん広がる夢夢ワインでは、果実酒を造ることだけでなく、出来上がった果実酒を使った世代間の交流や地域間交流も目指しています。「ブドウ棚の下で交流会を開催し、ブドウをつまみながらワインを飲むのなんかいいね。」といった意見がでれば、「昼間は農作業体験、夜は果実酒を飲んで交流会なんてどうだろう。」といった意見もでてくる。斎藤さんも「休耕田にワインに合う農作物の作付けをしたらどうだろうか。」と、夢ワインの皆さんのアイデアは尽きません。「シードルやワインの完成は一つの目標ではありましたが、ゴールではありません。よりおいしいものを造っていくことが今後の目標であり、ワインを使ってこの地域を元気にしていくことが最大の目標です。」と斎藤さんは語ってくれました。夢ワインの皆さんの『夢』は、果てしなく広がっていきます。

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