広報にほんまつNo.142
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4広報にほんまつ 2017.9私たちの声を待っている人がいる広報には、これからの情報がたくさん詰まっているだからこそ、今、必要な情報を少しでも早く届けたい広報の音訳は、会員2人で分担している。30ページ前後ある広報紙をCDにすると、2〜3時間となる。しかし収録する前には下読みをし、読み間違えがあれば、ストップさせ、またやり直し。実際に聞いてみてまたとり直すこともあるため、収録に掛かる時間は録音されている時間の倍以上。雑音が入らないように、そして仕事や家事の合間を縫っての作業となるため、録音する時間を作ることが大変だという。少しでも早く、利用者の皆さんに「声の広報」を届けたいという思いから、広報が出来上がるとすぐ、市役所に取りに来る。広報を音訳する際は、地名や名前の読み間違いをしないようにし、写真を説明する際は、様子が思い浮かぶようにするなど、細かい気遣いがあることが取材中の会話からも伝わってくる。読むことは誰にでもできること。音訳は、誰でもできる仕事のように見えますが、ただ字面を追っているだけでは伝わりません。聞いている方が分かるように読むには、読み手が文章を正しく理解し、文字情報を音にする技術が必要です。広報は地元の情報、だからこそ地元のグループである私たちが音訳をしないと(笑)。一人でも聞いてみたいと思う人がいれば、喜んで音訳を引き受けますよ。私たちにしか届けられないという思いinterview広報にほんまつ8月号を録音する吉田さん。「アクセントが二本松版になることもあるんです。広報だから許してもらってます(笑)。」人のぬくもりが伝わる「声の広報」だ。朗読サークル『ひばり』代表松田知子さん

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