広報にほんまつNo.144
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18広報にほんまつ 2017.11Part2 二本松藩主丹羽家の祈願所であった長谷観音堂(油井地内)に秘仏として安置されている『長谷十一面観世音菩薩』の本開扉大祭が、10月7日から9日にかけて行われました。 観音様のお堂の扉は、普段は決して開けられず、33年ごとに行われる本開扉と、その中間年に当たる(本開扉から17年目に行われる)中開扉のときしか開かれることがなく、その御開扉の際に、観音様の御衣の着せ替えを行うのがこの祭事です。8日の午前零時から行われた御衣替えの儀では、本堂の全ての明かりが消され、満福寺の住職により御衣替えが行われました。 この祭事に用いられる稲わら作りや護ご摩ま木き作り、御衣編みなどは、全て先祖代々の世襲制となっており、伝承されてきた祭事が、古式ゆかしく行われました。長谷十一面観世音菩薩 御開扉大祭33年に一度の本ほん開かい扉ひ御お衣ころも替がえを古式ゆかしく 10月14日、県立霞ヶ城公園を会場に「二本松の菊人形」が開幕しました。今年のテーマは「EDO TRIP~菊花繚乱!徳川時代絵巻~」で、江戸時代の文化や人物、出来事などを色鮮やかな菊人形で表現しています。また今年初の試みとして、福島大学とのコラボにより実現した、学生たちの「画が図ず百ひゃ鬼っき夜や行こう」と「菊」をテーマにした作品も展示されています。菊人形は11月23日まで開催していますので、ご家族皆さんでぜひお越しください。EDO TRIP ~菊花繚乱!徳川時代絵巻~第63回菊の祭典 二本松の菊人形二本松に今も残る安達ヶ原の鬼婆伝説を深く知ろうシンポジウム黒塚(KUROZUKA) 10月15日、安達文化ホールでシンポジウム黒塚が開催されました。安達ヶ原に棲み、人を喰らっていたという「安達ヶ原の鬼婆」を葬ったとされる「黒塚」。初めに語り部の横山幸子氏から、安達ヶ原の鬼婆の話が披露された後、「黒塚」についてのシンポジウムが開かれ、パネリストに京きょうごくなつひこ極夏彦氏、東ひがし雅まさ夫お氏、夢ゆめ枕まくら獏ばく氏ら著名人が登壇し、鬼婆や地域に残る伝説の意義、漫画家手塚治虫氏が描いた「安達ケ原」という黒塚の伝説をベースとした漫画の存在など、笑いも交えながら話され、来場者たちは真剣に耳を傾けていました。TOWN TOPICS▶211静寂の中、観音様が安置されているお堂の前で行われた御護摩供養 2御護摩供養修了後の深夜零時から、無灯火の中御衣替えが行われ、御衣替え修了後、住職の手により参拝者に一瞬お披露目された観音様▲写真左から、京極夏彦氏、東雅夫氏、夢枕獏氏、ファシリテーターで福島大学文学・芸術学系教授の渡邊晃一氏

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