広報にほんまつNo.158
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まちの話題17Nihonmatsu City Public Relations, 2019.1, Japan第64回福島県発明展鹿糠国光さん(郭内)の作品が県知事賞を受賞 11月19日、第64回福島県発明展(一般の部)で県知事賞を受賞した鹿か糠ぬか国くに光みつさんが、その報告のため市役所を訪れました。鹿糠さんが発明した「温度見張り番」は、あらかじめ設定した温度と少しでも差が生じると警報音が鳴るもので、温度を感知する装置と警報音を鳴らす受信装置が分離しているのが特徴で、火災発生時などにいち早く初期消火等の対応が可能となります。ニュースで火災による痛ましい報道を見ていて、何とかして助けられないかと思い考えた作品だそうです。発明考案の動機  火災時には火災報知機が作動するが、「少しでも早く、そして必要と思われる所に置きたい」「作動したときの知らせ音装置も、自分のそばに置いて夜でも聞き逃しのないようにしたい」という思いから考案した。『温度見張り番』は移動できるので、その場の温度異常を一刻も早く知りたいときに機能を発揮します。特徴と効果  警告音を作動する温度設定は、自分で自由に変えることができる。また受信機はワイヤレスとなっているため、どこでも自由に置くことができる。テスト機能も完備しており、温度感知装置・受信装置とも全て動作確認ができます。感知装置は100V電源で、受信装置は乾電池電源。温度設定も簡単にできます。左から鹿糠さんと三保市長平成30年度 福島県技能者表彰受賞者発表安齋征治さん(小浜)が「県の名工」に選ばれました ものづくりで県内最高水準の技を持つ匠たくみをたたえる、2018(平成30)年度の県技能者表彰受賞者『県の名工』12人が発表され、市内小浜地区で木製家具建具製造工として安斎木工所を営む安齋征せい治じさんが選ばれました。安齋さんは特注家具・仏具の製作を手掛けており、特に高い技術を要するR型(曲線加工)家具等を積極的に受注・製作しています。 安齋さんが手掛けるR型製品は他に類を見ず、優れた技能を有するため、浅草東本願寺をはじめ、寺社や温泉施設からの受注を得るなど、各方面から高い評価を受けています。安齋さんは現在、特注家具などの技巧性の高い分野を専門に扱う職人を育てるため、自社である安斎木工所で若い職人さんたちにその技術を伝授しています。1_普段の表情と打って変わり、鋭いまなざしで作業をする安齋さん 2_昭和63年に安齋さんが実用新案を取得した、碁盤・将棋盤の足の部分(=ホオズキ足)の製作が簡単に、しかも名人級の仕上がりでできる工作機械。名付けて『今日から名人』。それまでホオズキ足を製作するには、非常に手間と時間がかかっていたが、この工作機械の発明により、作業時間が大幅に短縮された 3_『今日から名人』で製作したホオズキ足 4_賞状を手にする安齋さん作品名 温度見張り番受信装置温度感知装置1432

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