広報にほんまつNo.159
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2広報にほんまつ 2019.2二本松市消防団=消防は、その施設及び人員を活用して、国民の生命、身体及び財産を火災から保護するとともに、水火災又は地震等の災害を防除し、及びこれらの災害による被害を軽減するほか、災害等による傷病者の搬送を適切に行うことを任務とする。(消防組織法第一条・消防の任務より)=『 消・防・団・ 集まれー 』 指揮者がこの号令を発すると、一斉に駆け足で集合し隊列を組む消防団員たち。普段はそれぞれ別々の仕事をしている彼らだが、ひとたび消防団の法被を身にまとうと、たちまち一つのチームとなり、機敏な行動をとる。 記憶に新しい東日本大震災。岩手県では目前に迫る津波を前に、命がけで水門を閉めた消防団員たちがいた。消防団員たちの使命は、市民の生命・身体・財産を守ること。あのとき二本松市内でも、家や家族を顧みず、地域のために昼夜を問わず駆け回った消防団員たちの姿があった。消防団員たちを突き動かすものは何なのか。 =自分たちの地域は自分たちで守る=これが消防団精神だ。しかしこれを実現するにも、一人では何もできない。団員たちが勇気ある行動をとれるのは、他ならない、多くの仲間たちと一緒だからだ。 今月号では、消防団員たちの活動を紹介しながら、消防団員になることで得ることができる『大切なもの』は何なのかを探ることとする。~消防団の法被を    纏まとうということ~◀写真は平成28年に発生した、実際の火災現場での消防団員による消火活動の様子。団員たちは、火災等の発生を火災情報メールやサイレンの音で確認すると、すぐに消防屯所へ駆けつけポンプ車等で現場へ向かう。平日はほとんどの団員が仕事をしているが、ひとたび災害が発生すると、仕事を中断してでも現場へと向かう。24時間365日、いつ起こるか分からない災害。団員たちのこの素早い行動が、災害による被害を最小限に食い止めている。特 集

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