広報にほんまつNo.159
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8広報にほんまつ 2019.2消防団の昔と今 消防団員たちは、新入団員の勧誘に毎年頭を悩ませています。地元に残る若者の数が減っていることも大きな要因ですが、それだけではありません。以前と違い現在は、地元に残っているのだから消防団に入らなければならないという意識も薄らいできているのです。 たしかに昔と違い、農業者や自営業者よりも会社勤めのサラリーマンが増えているため、地域とのつながりを持つ必要性が減っているのかもしれません。しかし、自分の身は自分で守るのと同じで、自分たちの地域は自分たちで守らなければなりません。人は一人では決して生きていけず、この地域で暮らしていくと決めた以上、地域とのつながりを持つことは非常に大切なことであり、必ずその人の人生にとってもプラスになるはずです。消防団員になるということ 消防団員に課せられた使命は、地域住民の生命・身体・財産を守ることです。夜中の火災現場での消火活動や仕事を終えてからの火防・規律訓練などを通して、課せられた使命を全うしようとする団員たちの間には、苦楽を共にするからこそ得られる絆が芽生えます。ある消防団員が話していました。「消防団というと、毎月1日と15日は屯所に集まらなければならないなどの大変なイメージがあるかもしれない。人付き合いが苦手で、仕事が忙しい人にとっては、そのイメージがあるだけで、絶対に消防団に入りたいとは思わないと思う。しかし実情は違います。仕事があっての消防団活動。仕事を第一に考えるのは当然のことです。それでも毎月の定例会には、仕事を終えて夜9時過ぎにいつも屯所へ顔を出す団員もいます。それはなぜなのか。それは、団員たちの居場所がそこにあるからです。職場で仕事をしていると、職場の人以外と付き合う機会が少なくなってしまいます。特に結婚して子どもがいたりすると。でも消防屯所では、職場などでの利害関係が全く無く、先輩・上の写真は、訓練後のレクリエーションとして行われた、各部対抗ソフトボール大会の様子。下の写真は、ソフトボールの試合中に、女性防火クラブによる炊き出し訓練で調理された焼きそばやカレーライスをおいしく食べる団員たち。

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