市議会だより 第26号
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光発電設備の設置、壁面緑化、中庭の芝生化等、環境を考慮した学校施設整備を進めてきました。中でも、市内公共施設最大、学校施設としては全国最大規模を誇る70kwの太陽光発電設備は、学校での年間使用量の半分程度、一般家庭に例えると14世帯分の年間使用量を発電できます。他にも、環境省の「エコフロー事業」の補助採択を受け、別の既存小学校を改修し、学校そのものを環境教育の教材として活用する事業を展開しています。当市においても、ハード面だけではなく、環境教育につながる学校施設整備について検討が必要ではないかと感じさせられました。 文教福祉常任委員会では、1月24日から26日までの日程で三重県志摩市及び愛知県豊田市を視察しました。 まず志摩市では、「認知症高齢者見守り事業」について視察しました。同市では、認知症高齢者を地域全体で支援するため、認知症の方やその家族を温かく見守る応援者を養成する「認知症サポーター養成講座」を開催しています。中でも特色があるのは、小中学生を対象に開催している「認知症キッズサポーター養成講座」です。教育委員会との共催により、学校を通じて児童生徒に参加を呼びかけています。受講後にキッズサポーターに対して行ったアンケート調査では、認知症について学んだことに対する前向きな意見が多く、一定の成果が表れているということです。福祉教育の一環として小中学生が認知症について学ぶ機会を確保することは大変有意義なことであり、当市においても福祉部門と教育委員会等が連携して取り組んでいくことが大事であると感じられました。 次に豊田市では、「エコスクール」について視察しました。藤岡南中学校では、文部科学省の「エコスクール・パイロットモデル事業」の認定を受け、太陽 議会運営委員会では1月30日から31日までの日程で静岡県島田市及び富士市を視察しました。島田市議会では「議会基本条例・議会報告会について」を視察してきました。 議会基本条例は、条例制定に関する調査研究を進めるため、平成19年に「議会条例等に関する調査特別委員会」が設置され、先進地視察、市民との意見交換会等を行うなど、委員会を27回開催し条例案をとりまとめました。条例では「努めなければならない」などの努力義務規定とはせず、義務規定として、条例の制定効果を最大限に活用しようとするものでありました。 また、議会報告会は年間6回開催し、議員自らが運営し、結果もホームページで公開するなど情報公開にも努めております。課題は、参加人数が少なめであるので、事前の広報活動等検討しているとのことでありました。 富士市議会では、「議会基本条例・事業評価について」を視察してきました。 議会基本条例は、これから行うことを目標に作成された「条例先行型」であり、課題としては、条例の主旨をいかに実行し浸透させるかが大事であるとのことであり、時間をかけて調査・研究をしたうえで条例制定すべきで、拙速に進めるべきではないとの話がありました。 また、事業評価では、議会基本条例に「議会は予算編成に活かすため、議会の評価を市長に対して明確に示すとともに、予算に反映するよう求めなければなりません。」と規定し、条例の中では一番、力点を置いた点であるとのことで、決算重視の姿勢を示そうということで作った部分であるとのことでした。事業ごとに4段階での評価をし、最終的には、議会としての評価結果を市当局に提出し、新年度予算提出の際に評価対象事業の予算反映状況を示した資料を求めるなど、議会としての権能の強化に努めていきたいとのことでありました。8行政視察報告常任委員会の行政視察報告認知症高齢者見守り事業などを視察1月24日~26日‥三重県志摩市・愛知県豊田市文教福祉常任委員会議会運営委員会議会改革などを視察1月30日~31日‥静岡県島田市、富士市藤岡南中学校にて富士市役所玄関前から望む富士山

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