広報にほんまつ No.97
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夢ワインの活動拠点となっている施設は、旧共同稚蚕飼育所を改装したものです。その大部分を会員自らの手で修繕・改装しました。以前は多くの養蚕農家に利用されていた施設でしたが、養蚕業の衰退とともに施設の利用もなくなっていました。今その施設に新たな灯がともされています。7月末に果実酒の第1号「シードル(※3)」が完成しました。このシードルは羽山山麓で栽培されている「羽山リンゴ」を使用し醸造されました。夢ワインでは、ブドウのワイン造りだけではなく地元の特産品を生かした果実酒造りにも取り組んでいます。9月には羽山の青リンゴを使った「グリーンシードル」も完成。こちらはリンゴを間引きする際の青リンゴを使用しています。無駄を無くすことを考え試作的に造られたそうですが、味の評判も良く製品化の運びとなりました。また、遊休桑園になる桑の実を使った果実酒の研究も進められています。3ページでも触れたように、ヤマ・ソービニオンは、それ程手間を掛けずに栽培ができる品種です。病害虫の防除が必要で手間の掛かる野菜等の栽培は負担になり、農業をやめてしまおうとしている高齢者でも楽しみながら栽培することができるのではないかと期待されています。9月に行われたブドウの収穫は、地元の皆さんの他にも、県外の大学生などが参加し行われました。収穫当日、休憩の時には手作りのスイーツを食べながら収穫を喜び合い、昼には地元の野菜をふんだんに使ったカレーライスを食べながら、ワイン談議に花を咲かせていました。パソコンを通して収穫のことを知り、参加した方もいました。パソコンなどを活用した人材集めや人材発掘も、これからの農業に必要不可欠な事なのかもしれません。夢への礎その2夢への礎その3今ある資源を利用する人材を活用する※3 リンゴを発酵させて造るアルコール飲料広報にほんまつ 2013. 124グリーンシードルグリーンシードル

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