広報にほんまつ No.116
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帰国した隊員たちの多くが「派遣国のことが大好きになった」、「また機会があればぜひ行きたい」と口にするといいます。取材でお話を伺ったインドネシア語講師のエディザル先生も〝二本松が第二の故郷になった〟と話してくださいました。「どんなに長く住んでいても、私は日本人ではない。そういう外国人の私に対して周りの日本人は、家族同様に接してくれていることがとてもありがたいです。」とエディザル先生はいいます。政治的背景や生活習慣などは違うものの、訓練生たちはそれぞれの派遣国で、多くのことを吸収し、それぞれの専門分野で活躍しています。世界で活躍する人材を育てている二本松訓練所。意外にも訓練生の7割が女性だそうです。訓練生の本田藍さんは、「まさか自分がこの二本松訓練所で訓練を受けることになるとは思わなかった」と話していました。二本松から世界へ、全国から集まった訓練生の皆さんの報にほんまつ 2015.706:30 朝の集い    ラジオ体操07:10 朝食08:45 語学訓練12:00 昼食13:00 語学訓練15:00 各種訓練18:00 夕食19:00 語学自習    自主企画講座23:00 就寝※ 毎週金曜日の昼食は派遣国の料理を週替わりで(写真はベトナム編)授業中に日本語を話したら罰金です▲二本松大好きエディザル先生なぜ青年海外協力隊へ応募したのですか?   海外に興味を持ったのは、中学2年生の時に「市民の翼」でアメリカを訪れたときからです。それからは時間とお金さえあれば海外に行きました。大学▲マラウイへ派遣される本田さん卒業後、社会人としてただ漠然と仕事をこなす自分に気づき、自分に今出来ることは、海外の現状を日本にいる子どもたちに伝えることだと考えるようになったのがきっかけです。派遣国マラウイの印象は?   中南米を希望していたのですが、合格通知に「マラウイ」と書いてあって最初はどこ??って思いましたね(笑)。正直、不安もあったけど、マラウイはアフリカの中でも派遣数が一番多い国でしたし、この機会を逃したら一生アフリカへは行けないと思って決意しました。青少年活動を通して、現地の子どもたちが一人でも喜んでくれればいいなと思っています。帰国後のことは考えていますか?   大学で学んだのは国際教育関係でした。日本では教育実習も経験しているので、やはり子どもに関わる仕事をして行きたいですね。自分の目で見てきた世界の現状を、子どもたちにぜひ伝えていきたいです。日本(二本松)へ来ての印象や驚いたことはありますか?   日本へ来て驚いたことはたくさんあります。銀行のATM、そして人の歩く速さには驚きました。コンビニエンスストアもあるし、交通も便利、治安もすごく良いですね。二本松市は自然もいっぱいで、落ち着いて生活できる良い所だと思います。友達にも二本松の良さをPRしていますよ。どんな思いで授業をしていますか?   訓練生たちは皆、高い志を持って勉強しているので、生徒たちの成長にやりがいを感じています。日本はとても便利な国なので、訓練生たちが不便の多い派遣国で生活する際に苦労することがないよう授業を行っています。    ■■■■■田藍訓練1日の流れ高い志を持った訓練生を尊敬します二本松訓練所でインドネシア語を教えているエディザル先生は、日本へ来て27年。人生の半分を日本で過ごしています。JICAで講師となったきっかけは?   小学生の時、日本の雑誌を見て日本に興味を持ち、母国で日本語の教師になろうと考えていましたが、当時のインドネシアは政治的不安を抱えていました。日本へ留学中、JICAでの講師募集の話を知人から聞いたのがきっかけです。世界の現状を自分の目で確かめたい平成27年度第1次隊として、現在二本松訓練所で訓練を受けている二本松市出身の本さん。訓練を終え7月からアフリカのマラウイへ派遣されます。JICAボランティアへ応募したきっかけなどを聞きました。

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