広報にほんまつ No.132
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地域おこし協力隊とは出来上がった都会より人とつながる暮らしがしたい地域の人と一緒に課題を解決二本松市では、地域おこし協力隊が5人、道の駅を拠点に活動しています。道の駅ふくしま東和に1人、道の駅さくらの郷に1人、道の駅「安達」和紙伝承館に3人です。地域おこし協力隊は平成21年度少や高齢化が進む地方が、都会から若者などの移住希望者を呼び込み、地域協力活動を行ってもらうことで、地域の活性化に貢献してもらうという仕組みです。平成27年度末現在、全国673自治体で2,625人の隊員が活動しており、制度が始まった年と比較すると、およそ30倍となりました。人口減少と高齢化が進む本市でも、移住者の視点を生かして地域力の維持・強化を図り、その定住を図ることを目的に、平成26年度より協力隊員の募集を開始しました。隊員は各自治体で採用され、おおむね1年以上3年以下の任期期間中、地域づくり支援や伝統文化継承など、幅広い分野で活動します。東和と岩代で活動する隊員は、地域の中の課題をみつけ、その解決に向けて、地域の方たちと一緒に活動することを目的としており、和紙伝承館で活動する3人は、上川崎和紙という伝統文化継承を目的として活動しています。就農フェアで東京などに行くと、増えているそうです。地方の若者なら一度は憧れる都会の生活。しかし都会に住む人の中には、人とのつながりを大切にでき、豊かな自然環境や歴史・文化の中でもう一度〝自分づくり〟をしたいと「地方移住」を考えている人も増えています。自治体が行う協力隊制度。名称だけ聞くと、地域を活性化させるスペシャリストが来てアドバイスをしてくれると思われがちですが、決してそうではありません。それは、都会からの移住者が地域の中に入り込み、よそ者の視点から地域おこしの協力をする草の根運動のようなものだからです。今月号では、東和地域と岩代地介します。まだまだ認知度の低い協力隊。2人に話を伺うと、「協力隊の仕事をすればするほど、私たち1人では何もできず、地域の方々の協力が無いと成り立たない仕事ばかり」と言います。また、「私たちはすごい人でも何でもないので、写真は協力してくれるみんなと一緒のものを使ってください」と言われました。土地勘が無く、知り合いがいない中で地域に飛び込んできた2人の活動の様子を紹介します。▲地域の方との距離を縮めたいという思いから発行している「おにぎり新聞」。手書きで書かれた新聞は、道の駅などに設置。住んでみて面白かったことや地方生活についてなど、移住者だから見えることなどを伝えている。当初100枚だった印刷枚数が、今では1,200枚に増刷。岩代地区では、この他に「ちょいいわ」を発行。道の駅さくらの郷の向かいにある通称「ひとめぼれハウス」。地の方の善意でこの小屋を貸してもらい、しかも事務所内の机や子、プリンターなどは地域の方からの寄附。イベント打ち合わ、写真展や交流会などもここで行っている。(写真㊤が武藤さん、が高木さん) に国がつくった制度です。人口減        地方で暮らしたいと考える若者が 域で活動する2人の協力隊員を紹

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