広報にほんまつ No.132
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『東和に住みたい』が協力隊になるきっかけに小さく始まり大きく広がる協力隊の仕事協力隊卒業を目の前にして初めて東和地域に来たのは今か震災の後、福島がどうなっているのかを自分の目で確かめてみたいと思ったからでした。その時出会った同い年の農家の方と大根の間引き作業などをしているうちに、東和の景色や、地域の方々のひたむきに頑張る姿に心を動かされたのを、今でも鮮明に覚えています。東和の人たちの「前向きさ」「生きる知恵」をもっと知りたいと思うようになり、「私もここで鍛えてもらおう」と東和へ住む決意をしました。移住を決めてから仕事を探していたとき、東和の道の駅に相談したところ、「地域おこし協力隊」の制度を紹介していただき、働き始めました。今年の夏、地域の人たちが「お欲しい」「夜に楽しめる場をつくりたい」と言っていたのが気になっていた私は、夏祭りを企画しました。その名も「やばせ!里山の夏祭り」。企画をして取り組んではみたものの、最初は不安ばかりでした。しかし東和地域の人たちは「何でもやってごらん」といつも私の挑戦を後押ししてくれるので、今回もその言葉に支えられ、挑戦することができました。いざ協力者探し。最初は、お祭りが好きそうな人を探しては、一人一人声を掛けての毎日でした。そんな時、紹介された戸沢地区の方に協力をお願いすると、この地区では30年近く祭りが無かったこともあり、多くの地区の方々も祭りの開催に賛同してくれました。らと、どんどん協力の輪が広がっていき、夏祭り当日には予想以上に人が集まり、「楽しかった!」と言う声がたくさん寄せられました。東和地域のいざという時の団結力のすごさを、改めて実感させられた夏祭りでした。今まで支えてくれた皆さんへの感謝の意味も込めて、私の協力隊としての3年間をまとめたマンガ(小冊子)を作ろうと思っています。この土地の良さを伝えたり、これからこの地で協力隊になりたいと思う人や移住者の勧誘の時などに、少しでも役立ててほしいと思っています。この地には、季節で生きる田舎無いものです。そんな豊かな時間の流れが私には合っていて、都会にいた頃より、のびのびと自由に働けている実感があります。また私と同じように、この時間の流れを求める都会の人が多いと思います。協力隊終了後の進路については今いろいろと考えていますが、もしこの地に住むことになったら、地元の人の感覚と、移住者の気持ちをつなげる橋渡しができればいいなと考えています。■■▲東京で行われた就農フェアをきっかけに2人が東和へ移住。受け入れをサポートしました▲「棚田を守りたい」農家と「米をつくりたい」若者のコラボで、米作りをしています▲夏祭りのあと協力者との集合写真。地域住民などおよそ300人が楽しんでくれました東京で学生時代に環境NPOのボランティア活動をしていて、学校卒業後そのまま職員となり活動。その後、協力隊員として東和地域へ。道の駅ふくしま東和を拠点に現在活動しており、移住サポートや地域イベントの企画・運営などを行っている。特技はイラストを描くこと。さん (H26.4〜)      の 暮らしがあり、これは都会には ら4年前の2012年。東日本大 盆の帰省客が地元を懐かしむ場がしおか囃■■も■子櫓■はは太針田道・地針区道の・町木若幡連地か区らか、一緒に活動してくれる人を見つけるのが大変でしたが、今はたくさんの人に支えられていると実感できる日々です東和地域で活動中高■■木■ 史■織■■  出身地:栃木県宇都宮市  前住所:東京都 (Iターン者)

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