広報にほんまつ No.130
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 (注)テルミン=ロシア生まれの電子楽器阿■多多羅山の山の上に■■■■■あどけない話智恵子は東京に空が無いといふ、私は驚いて空を見る。桜若葉の間に在るのは、切っても切れないむかしなじみのきれいな空だ。どんよりけむる地平のぼかしはうすもも色の朝のしめりだ。智恵子は遠くを見ながら言ふ、毎日出てゐる青い空が智恵子のほんとの空だといふ。あどけない空の話である。高村光太郎  世の中の習慣なんて、どうせ人間のこさえたものでしょう。それにしばられて一生涯自分の心を偽って暮すのはつまらないことですわ。わたしの一生はわたしがきめればいいんですもの、たった一度きりしかない生涯ですもの。高村智恵子「津田青楓日記」より(明治44年頃)▲光太郎と出会った頃の智恵子 (明治45年)1886年(明治19年)に智恵子が二本松市(油井)で生まれてから今年で130年となります。肺結核のため52歳で亡くなった智恵子。その激動の生涯に迫ります。■日  時 10月2日(日) 10:30〜12:00■場  所 二本松市コンサートホール■講  演  『智恵子抄の世界』〜智恵子生誕130年に伝えたいこと〜  講 師:大■■島■■裕■■子■ 氏 ※テルミン奏者「大西ようこ 氏」による演奏も予定■入 場 料 無料■そ の 他 先着206人限定のためご入場いただけない場合あり◎問い合わせ…智恵子の里レモン会(戸田屋商店)☎(23)4858       文化課文化振興係☎(55)5154屋外特設舞台で中秋の名月をめでながら、優美な琴・尺八の調べと茶席をお楽しみください。■日  時 9月15日(木)【十五夜】 19:00〜20:30■場  所 二本松市地域文化伝承館(鈴石町)■対 象 者 子どもから大人まで■参 加 料 500円(お茶および菓子代として)※中学生以下は無料■申込方法 参加者全員の氏名・年齢・住所・電話番号を、下記まで      電話またはファックスにてお申し込みください。■申込期限 9月9日(金)◎問い合わせ・申し込み…文化課文化振興係☎(55)5154                    Fax(22)3147講師プロフィール1959年、福岡県生まれ。エッセイストで高村光太郎研究会会員。著書に『智恵子抄の世界』、『智恵子抄を歩く』などがある。ほかに『素顔の智恵子』や『紙絵にたくす命のかがやき』などの連載コラムやエッセイを新聞雑誌に発表している。01 智恵子生誕130年記念講演会   高村光太郎が生涯愛した智恵子とはほんとの空が見たいといふ。02 二本松市地域文化伝承館   『観月の夕べ』

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