広報にほんまつ No.145
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②早期認識と通報③一次救命処置④二次救命処置救命の連鎖とは心臓や呼吸が停止した傷病者の命を救い、社会復帰に導くために必要となる一連の行動を『救命の連鎖』といいます。救命の連鎖はから成り立ち、この4つの救命の輪の連鎖が全て迅速に行われてはじめて、傷病者の救命が成功する可能性が出てくるともいわれています。子どもの場合は、けがや溺水などの要因によるものが多く、川やプールで子どもたちが遊ぶときは、保護者が目を離さないことで、心停止などを未然に防ぐことができます。成人の場合は、心筋梗塞や脳卒中などの初期症状に気付いた時点で、素早く受診し、病気を悪化させないことが、心停止の予防になります。突然倒れた人や、反応(意識)のない人を発見したら、心停止なのではないかと疑うことからスタートします。この場合、大声で周りに応援を呼び、ただちに119番通報をするとともに、近くにAEDがあれば持ってきてもらうように指示します。心臓が止まると15秒以内に意識が無くなり、3~4分以上そのままの状態が続くと、脳の回復が困難になるといわれています。そうならないためにも、止まってしまった心臓の代わりに、心肺蘇生によって脳や心臓に血液を送り続けることが非常に大事になります。救命の連鎖「最後の要」。救急救命士や医師などにより、有資格者しか使用できない薬剤や、気道確保器具等を利用した救命処置を行います。心拍が再開したら、専門医による集中治療によって社会復帰を目指します。③ 一次救命処置(心肺蘇生・A①心停止の予防②心停止の早期認識と通報ED(自動体外式除細動器))④二次救命処置(救急医療)①心停止の予防広報にほんまつ 2017.12①②③④     4早期認識と通報心停止の予防一次救命処置二次救命処置ー みんなでつなぐ大切な命 ー119番通報、AEDの手配反応がないと判断したら、すぐに周囲の人を呼ぶ。119番通報とAEDの手配をお願いする。人工呼吸あごを軽く上げ、気道を確保する。鼻をつまみ、口からフッーとゆっくり息を吹き込む。※人工呼吸ができないときは、胸骨圧迫を優先する。手順3手順7呼吸の確認AEDの使用手順4手順8胸骨圧迫私たちが実践できる何よりも重要なことは、突然死の可能性のある病気やけがを未然に防ぐこと(右図①)。万が一心停止などになった場合、119番通報から救急隊員への引き継ぎ(右図②~④)が迅速に行われることが重要です。手順2手順6胸とおなかの動きを見て、呼吸をしているかを確認。正常の呼吸でなければ胸骨圧迫を開始。電源を入れる(体がぬれていたら拭く。張り薬などは剥がす)。音声の指示に従う。※パットは心臓を挟むように貼る。基本は右胸と左の脇腹。手首と手のひらの付け根を胸骨(胸の中心部)に当てる。写真のように手を組み、下側の指は上にそらす。AEDの使用(続き)電気ショックのスイッチを押す人が「みんな離れて」と指示。電気ショック後は直ちに胸骨圧迫を再開する。(パッドは剥がさない)重要な4つの行動救命の連鎖

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