広報にほんまつ No.138
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子どもの頃からの夢だったケーキ屋さんにお菓子を作れるしあわせ地元のケーキ屋さんになりたい「私、本当にお菓子が大好きなんで す。」と笑って話す釜崎さん。子どもの頃から、お菓子を作るのが好きで好きで仕方なかったといいます。大人になったら、絶対お菓子の道に進むと決めていた釜崎さんは、高校を卒業後、市内のお菓子メーカに就職しました。ある時、棚倉にある洋菓子店の商品を食べてから、この店で絶対に働きたいと、自ら3回に渡ってオーナーに交渉し、菓子職人への第一歩を踏み出します。オーナーいわく、釜崎さんを受け入れたのは勢いに負けたからだといいます。その後、東京や神奈川で修業を重ね、東日本大震災が起きた年の4月に、二本松へ戻る決意をし、自分の店を出す夢をかなえようと、棚倉の洋菓子店のオーナーの誘いもあって、コツコツ働き、資金を貯めたといいます。そんな時、友人や家族から、広報に助成事業が載っていることを聞き、開業の準備に取り掛かったそうです。お客さまがいつ来ても、楽しい気持ちになれるような店づくりを心掛けたと話す釜崎さん。そして自分が子どもの頃に、デパートのお菓子売り場で、憧れて見ていたガラス越しの職人さんの姿を、今の子どもたちにも実際に見てほしいと、店内から見える作業場のガラスの位置は、業者さんと何度も相談して決めたのだとか。釜崎さんは、市の助成が無いのと有るのとでは全く違ったといいます。「女性の私にとって、資金繰りが本当に難しかったんです。市の助成のおかげで、何とかここまでの店舗を確保できて、本当にありがたかったです。」  ★の人々に愛されるケーキ屋さんになりたいと話す釜崎さん。「家族でお互いのケーキを味見しながら、ワイワイ笑いながら食べられるケーキを作り続けたいんです。決しておしゃれな味ではないけれど、お客さまがおいしいと笑顔になってくれたら、それだけでうれしいです。」子どもから高齢者の方まで、地元子どもたちが大きくなっても、忘れられないようなおいしいお菓子を作っていきたいと話すオーナーの釜崎さん。今後は、地元で採れた果物を使ったケーキを考案中。毎日30種類ほどのお菓子を作り、決して次の日には持ち越さない、作り置きは一切しないのが釜崎さんのモットー。1月21日にオープンした店内のインテリアは、すべて釜崎さんが選んだもの。これまでに出会った人々やスタッフに支えられてオープンに至ったことに、心から感謝していると話す。二本松市役所の裏手側にあるかわいらしい店舗。お店の目印は友人がデザインしてくれた「MoMo」の看板。福島といえば「モモ」。旬になればスーパーでも買える、特別じゃない馴染みのある「モモ」のように、気軽に食べてもらえるケーキ店にしたいという思いを込めて「MoMo」と名づけられた。二本松市役所MoMo

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