広報にほんまつ No.139
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平成27年度第4次隊として、JICA二本松訓練所で訓練後、フィリピンのボホール島へ昨年3月に派遣された菅野さん。青年海外協力隊入隊のきっかけとなった、フィリピンのごみ問題に取り組む姿を紹介します。菅か野の千ち里さと(二本松市出身)JICA青年海外協力隊現地レポート〜フィリピンの地から伝えたいこと〜   ん    また、収入向上を目的とした女性団体をつくり、彼女たちが活動するリサイクル施設をつくりたいと考えています。現在、配属先や村の住民たちと協力して、一つ目のリサイクル施設が完成。意欲的に活動していきたいものの、問題は、ごみの分別がされていないため、製品の材料となるレジ袋やお菓子の袋がうまく集められないことです。子どもたちも巻き込んでこの街では、ゴミを分別しミを減らしたり、リサイクルすることもありません。しかし多くの住民は、ゴミの分別やリサイクルが環境に優しく、自分たちもしなくてはいけないことだと分かっています。そこで、小学校に分別箱を設置し、子どもたちも巻き込んでゴミを分別し、材料となるゴミをリサイクル施設へ運べないかと検討中です。フィリピンでは法律上、ゴミの焼却施設をつくることが難しいため、これから先、フィリピンからゴミ山はなくならないかもしれません。それでも私は、カラフルなゴミ山から少しでも色が消えることを願って、活動を続けています。リサイクル施設と収入向上ボホール島では、ゴミをリサイクルするシステムがありません。一生無くならないゴミ山のレジ袋やお菓子の袋たち。私たちはそれらをリサイクルし、ゴミから新たな製品を生み出し販売することで、住民の収入向上を目指す活動を始めています。『なくならないゴミの山』リサイクル施設の完成を記念して住民たちと協力し1つ目のゴミリサイクル施設を完成させる。施設での活動を通して、住民たちのゴミの分別意識を高められるよう奮闘中!!ボホール島 ている人はほぼいません。ゴ『スモーキーマウンテン』。それは私が、フィリピンでボランティアをするきっかけとなった首都マニラにあるゴミの山。まさか私の活動場所であるボホール島にも、同じようなゴミ山があるとは思いませんでした。ここにあるゴミ山はとてもカラフル。経済的支援を必要とする女性たちと一緒に住民の方と一緒に、集めたごみを水洗い

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