広報にほんまつ No.141
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 『 学校へ通えなくなったとしても、いろいろな体験を通して仲間と関わる喜びを感じてほしい…』 『 保護者の皆さんの、子どもの就学に関する不安や悩みを少しでも解消したい…』ある日突然、自分の子どもが学校に行きたくないと言ったら、周囲の人はどうすれば良いのでしょうか。文部科学省では、平成18年度に不登校だった中学3年生の生徒に対し、5年後の状況等の追跡調査を行い、その調査結果を平成26年に公表しました(平成18年度不登校生徒       0 に関する追跡調査報告書)。この調査結果によると、不登校の理由で一番多かったのが、「無気力で何となく学校へ行かなかった」で調査対象者の友人との人間関係」が40・6%、「勉強についていけなかった」が26・9%などでした。同省がまとめた平成27年度の全国の不登校児童生徒数は、小学生が27,583人、中学生が98,408人で、この人数は、全児童生徒数の1・26%を占め、平成3年度に比べると約2倍となります。市内にも、何らかの理由で学校へ通えなくなっている児童生徒がいます。一般的に不登校となってしまう原因として、以前は「友人関係のトラブル」によるものが多かったですが、最近では「無気力」「学業不振」「家庭での問題」など、本人・学校・家庭に関わるさまざまな要因が複雑に絡み合っている場合が多く、原因が多様化してきていると言われています。また社会的な背景として、核家族化、少子化、地域における人間関係の希薄化などにより家庭が孤立し、このような家庭においては、過保護・過干渉・しつけへの自信喪失などにより、子どもが不登校に陥りやすいという調査結果も出ています。 『うちの子に限って…』と思いがちですが、今や不登校は、どの児童生徒にも起こりうる問題だと言っても過言ではありません。そんな願いから、市では教育支援センターを開所します。君はひとりじゃないよ二本松市教育支援センターを9月1日に開所しますお気軽にご相談ください※ 文部科学省の各種調査で定義している『不登校児童生徒』とは、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくてもできない状況にあるために、年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いた児童・生徒のことをいいます。43・6%を占め、「いじめや全国の学年別不登校児童生徒数(H27年度)全国の不登校児童生徒数の推移※( )カッコ内の率は、全校児童生徒数に占める割合中3中2中1小6小5小4小3小2小110,000【出典:文部科学省「H27児童生徒の問題行動等生徒    指導上の諸問題に関する調査について」20,00030,000H17H19中学校H24計H27小学校単位:人160,000140,000120,000100,00080,00060,00040,00020,0000単位:人40,000H3H13(1.23%)(0.47%)(1.13%)(1.20%)(1.26%)(1.09%)

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