広報にほんまつ No.142
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しま孝よつ松さんの白杖を2人で持ち網も膜ま色し素そ変へ性せ症しうと分かったの目が見えなくなった、夫・ながら散歩する。「電車ごっこしてるみだいなんだぁ。」と笑って話す孝松さん。妻のあい子さんも一緒に笑う。は、20年ほど前の交通事故のとき。横から来ている車に全く気付かず事故を起こした。病院へ行って初めて目の病気だと分かった。網膜色素変性症は、徐々に視野が狭くなり、視力を失うことがある遺伝性の病気だ。のCD。「届く日が近くなると、『まだ来ない、まだ来ない』って待ってるんですよ。」と妻のあい子さん。届くとすぐに聴いているという。「声の広報」を聴き始めてから10朝、欠かすことのない夫婦の散歩。ほとんど送で送られてくる朗読サークル『ひばり』から年以上になる。だから、朗読サークル『ひばり』の音訳がすごく上手になったことも分かるそうだ。そして、聴こえてくる声から読んでいる人の気持ちまで分かる、だんだん疲れて来てるな…そしていつも思う、読むの大変だろうなと。力を失った今、同じ視覚障がいを持つ人との交流会が楽しみだという。視覚障がい者は、なかなか外出することができないからだ。朗読サークル『ひばり』が年1回、交流会を開催している。ひばり会員と利用者などが集まり、お互いに話ができる唯一の場だ。孝松さんはいう、「こういう交流会があるということ、声の広報を届けてもらえるということ、同じ病気を持つ人が二本松にもいるんだということを、同じ視覚障がいを持つ人に知ってもらい、心の視野も広げてほしい。」郵視毎んいょきくうinterview声の広報を利用する渡邉孝松さんと妻・あい子さん2、3年前までは、白い色だけ見えていた孝松さんのために、庭に白い色の花を植えた妻・あい子さん。取材に伺ったときは、白いキキョウが咲いていた。素敵な夫婦の形がそこにある。読む人の声からその人の感情が伝わる

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