広報にほんまつ No.146
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都会に比べれば不便な暮らしかもしれない。でも、ここには豊かな自然と豊かな心がある。     《移住者の声より》東和地域のNPO法人ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会(以下「ゆうきの里東和」)は、農林水産業関係者にとって国内最高の栄誉とされる今年度の農林水産祭三賞の「むらづくり部門」で、福島県内では初となる日本農林漁業振興会長賞に輝きました。かつては県内屈指の養蚕地帯であった東和地域。生糸の輸入により生産が激減し、また農業全体の衰退が危惧される中、地域の青年農業者の呼び掛けにより、個々に活動していた農業者団体や市民団体が統合され、平成17年にゆうきの里東和が設立されました。ゆうきの里東和はこれまでに、畜産農家と連携したオリジナル堆肥や、自ら加工所を設置して生産している桑の葉パウダーなどを開発したほか、農家民宿の新規開設支援や就農・移住支援など、さまざまな地域づくりに取り組んでおり、これらの取り組みが、地域活性化の全国モデルになり得ると高く評価されての受賞でした。ゆうきの里東和の活躍は、この   まちの進むべき道の手掛かりとなったのではないでしょうか。▲ゆうきの里東和の皆さんによる集合写真。撮影場所は、活動拠点である道の駅「ふくしま東和」内 天皇杯、内閣総理大臣賞、日本農林漁業振興会長賞の3つの賞のことをいう。それぞれの賞に農産・蚕糸、園芸、畜産、林産、水産、多角化経営、むらづくりの7部門があり、天皇杯受賞者は、表彰式で天皇皇后両陛下に直接業績を説明する機会が与えられなど、格式が高い。  NPO法人ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会 理事長 武む藤とう 一いち夫お 今回の受賞は、誰かが強力なリーダーシップを発揮してやってきたからではなく、この地域の方々一人一人が、それぞれ自分のできることを一生懸命やってきた結果だと思っています。私たちの強みは小回りが利くところ。この地域にはお年寄りが多いため、立ち止まってしまっては、みんな諦めてしまう。だからこそ私たちは、これからも色々なことにチャレンジしながら、行動し続けていきたいです。※武藤一夫さんがパネラーとして出演した、ふるさと福島を再生させるための県内各地の取り組みを討論するTVシンポジウムの様子が、1月14日の午後2時30分から、NHKEテレで放送されます。ぜひご覧ください。さん広報にほんまつ 2018.1農林水産祭三賞とは…インタビュー14TOWN TOPICS▶Part1「むらづくり部門」で会長賞を受賞『ゆうきの里東和』が県内 初 の快挙!

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