広報にほんまつNo.85
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〜いにしえの伝統を今に受け継ぐ〜 国指定重要無形民俗文化財木幡の幡祭り古来からの儀式・儀礼を守り伝えていることから、国の重要無形民俗文化財に指定されている幡祭りが、12月2日に開催されます。広報にほんまつ 2012.122 幡祭りは、かつては旧暦11月15日から始まり、18日を本祭りとしていましたが、現在本祭りは、新暦12月の第1日曜日に行っています。 祭りに参加するのはほぼ集落ごとで、その単位を堂どうしゃ社といいます。 本祭りの朝、各堂社の一行は幡をかつぎ、旧木幡第一小学校の校庭に集合し、出立式の後、総大将、初参加となる権ごんだち立(※1)などの後に白幡・色幡が続いて出発します。 一の鳥居から、羽山参道の尾根を進み、羽山神社前の胎内くぐり(※2)に続き、岩社前で権ごんだち立よばり(※3)などの行事が行われ、梵ぼんてん天を奉納する行事は羽山神社で終了し、隠津島神社本殿に参拝し散会となります。幡祭り用語解説※1権ごんだち立 初参加をする若者のこと。 赤地の着物や母親の襦袢などを着て参加します。 木で作った「太たち刀」と藁で作った「袈けさ裟」を身につけます。※2胎内くぐり 羽山神社の下に「くぐり岩」があり、権立はこの前に太刀と袈裟を納め「胎内くぐり」を行います。 一人ずつ順に小銭をくわえて岩の割れ目を上から下に、体をよじらせながらくぐり抜けます。抜けると小銭を何気なく地に落としそっと手で拾います。この小銭で「乳」といっている粥をいただきます。※3権ごんだち立よばり 権立よばりでは、くぐり岩の上と下に立った先せんだつ達たちが大声で問答をします。 これは成人となるための儀礼で、かつてはこれがすまないと、この地では大人として認められませんでした。権立

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