広報にほんまつNo.95
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ウクライナ視察(5月18日〜26日)を終えて 最終回 「視察報告集」は、各保健センター、支所・住民センターで配付しています。また、市ウェブサイトからもご覧いただけます。開催日 11月16日(土)会 場 安達保健福祉センター 詳しくは、別途お知らせします。◎問い合わせ… 健康増進課 ☎(55)5109ウクライナ視察に参加した団員の声をお届けします。 ※各団員の声は視察報告集から抜粋したものです。ウクライナと日本では各種事情が異なり、単純な比較は難しいというのが実感でした。私は二本松に住み続けたいと思っているので自分たちを守るための活動が必要と感じました。これから必要と思うことは次のことです。①子どもたちを含め、情報を正しく理解できるよう教育する。②基準値以下でも、個人でも情報を正しく得ること。③放射線量を常に測り、何が起きているか、事実を受け止めること。④不安な心に対する、長期的な社会心理学的なサポート。これらのことを継続して実施していくことが大切だと感じました。市健康推進員佐藤陽子さん低線量被ばくとの向き合い方を知りたいと思い参加しました。事故後に生まれた子どもでも免疫力が落ちている傾向にあるとの話もあり、科学的説明は十分でなくても、放射線の影響が続いていると感じた。影響の出やすい人や出にくい人もいると想定され、現時点で「健康に影響ない」とするのは時期尚早と感じたし、内部被ばくも、食品全てを測定しているわけではないため、長期にわたる健康診断の必要性を感じた。安心できるには、百年単位の年月が必要であるが、視察では適切な回答が無いことも多く、故郷や子どもたちを守るために、今の思いを風化させてはいけないと思いました。市小・中学校PTA連合会齋藤長一さん驚いたのは、人が住んでいない村がたくさんあったが、二本松よりも線量が低かったこと。原発収束作業者がたくさん亡くなっていて、今も事故は終わっていないと感じた。行政は一生懸命取り組んでいるが、何でもできるわけではなくこのままでは間に合わない。少しでもきれいな福島を残したいと思い、自分たちで定期的に除染している。国や行政と福島の未来について考える場があれば良いと思う。私たちは何ができるのか、どうやったら福島を取り戻せるのか、ウクライナでは、今でも必死の活動をしている人たちがいる。自分たちができることを考えて行かなければならない。市小・中学校PTA連合会佐々木道範さん日本とウクライナでは事故の状況や考え方等の違いもあり、一概に比較は難しいと感じたが、汚染地域で生活しているのは同じであり、視察中、現地の皆さんと気持ちのつながりを感じた。低線量被ばくの影響について、さまざまな意見があったが、しきい値無しの考えから何らかの障がい等を起こす可能性があることも伺った。ナロージチ地区の人と比べ、当市の被ばく状況は少ないと予想されるが、これ以上の被ばくを避けるための意識や行動が大事であることを再確認した。また、今回の視察で適切な食事や運動、睡眠等の基本的生活習慣が、体力・気力・免疫力を高めていくことが確認できた。市小・中学校PTA連合会安斎久恵さん広報にほんまつ 2013. 1012▲視察地:ナロージチ地区 おひさま幼稚園の子どもたち外部被ばく線量バッチ測定に関する報告会を開催します

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