広報にほんまつNo.107
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広報にほんまつ 2014.103第11回から会場造りを続ける       伊東弘こう毅きさん(小浜)50年間で思い出に残っている        作品を教えてください どれも思い出があるが、第30回で造った日光東照宮の「陽明門」などは心に残っています。池の場面で使用していたさまざまな舟も10年以上造っていたので思い出深い作品ですね。今までの会場造りで苦労した点を教えてください 毎年、風には気を使います。台風などの強風の時には夜中に会場を確認しに来たことも何度かありました。万全を期したつもりでも、台風で開場式の数日前に被害が出たこともありました。その時は、当初の予定より建物を小さくし緊急で修繕を行い、なんとか開場式に間に合わせました。会場造りに込める思いをお伺いします 全国的に有名になった「二本松の菊人形」。その名に恥じないよう手を抜いた仕事は一切できません。今年は11人の職人が力を合わせて会場造りを行っています。来場者一人一人が満足して帰っていただけるような会場造りを目指しています。 最後に「体力の続く限り、観光二本松の発展に尽力したい」と力強く話してくださった伊東さん。今年も伊東さんたちの手掛ける会場が皆さんのご来場をお待ちしています。会場を彩る千輪咲を育てる         今福 正さん(高越松ヶ作)千輪咲を栽培するようになったのはいつ頃からですか 30年程前に、新潟県で千輪咲の栽培を行っている方がいらっしゃると聞き、仲間と新潟県を訪ね、その方から苗を分けていただき栽培を始めました。栽培をするうえで苦労する点を教えてください 花の数が数百輪のものは1年で花が咲くようにしますが、千輪・二千輪のものになると1年目は花を咲かせないようにし、大きく育てて2年目で花が咲くようにします。2年目の夏を越すことが最も難しい点です。夏の温度管理が一番苦労します。今回の千輪咲の出来はいかがですか 8月には観測史上最高気温を記録した日もあり、例年以上に温度管理に気を使った夏でしたが、なんとか夏を越すことができました。これから輪台の取り付けなど仕上げの作業を行っていきますが、例年に引けを取らない出来映えになったと思います。 今福さんが、2年間、手塩に掛けて育ててきた“千輪咲”をぜひ会場でご覧ください。会場の目玉の一つ“五重塔”一つ一つの作品に伊藤さんの思いが込められている

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