広報にほんまつNo.127
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19Nihonmatsu City Public Relations, 2016.6, Japanにほんまつのほんとの空とつながってるインタビュー/青年海外協力隊マラウイ・青少年活動本ほん田だ 藍らん(二本松市金色)“Just stay, just living” マラウイの人は家族のことをよく質問してくるのですが、はじめの頃、こんなやり取りがよくありました。 マラウイ人:「兄弟はいるの?」 本田:「お兄ちゃんがいるよ」マラウイ人:「何をしているの?Just stay? Just living?」 本田:「仕事してるよ。Just stay?って何?」 マラウイ人:「仕事がないから家にいるってことだよ」 マラウイでは高校を卒業しても仕事がなく、ただ生活しているという方が多いようで、そのような人たちのことを“Just stay, just living”と言っているようです。マラウイ人の気質や慣習、独特の料理等 基本的にマラウイの人たちは穏やかでゆったりしています。日常の小さなことにも楽しみを見つけるのが上手で、よく笑います。音楽と踊りが大好きで街中にはいつも音楽が流れ、踊っている人がいます。 マラウイの食事は「シマ」と呼ばれるメイズの粉をお湯でといて練ったものに、トマトや葉物、豆などを煮込んで塩と油で味付けをしたおかずを合わせるのが一般的で、お肉は高級品なので週に1,2回しか食べません。また、日本の中古車がマラウイ国内をたくさん走っていて、企業の名前やステッカーなどがそのまま日本語で書いてあることに驚きました。福島県人としての誇り マラウイに来て、2011年の東日本大震災を知っているマラウイ人に出会いました。私の出身地、福島も被災地の1つだということを話すと、「街は大丈夫なのか?」「放射能は大丈夫なのか?」と心配してくれ嬉しくなりました。同時に、日本から遠く離れたこの国にまで広がるほど大きな災害だったのだ、ということを改めて認識しました。 福島は、震災後日本だけにとどまらず、世界中から多くの支援や応援を受け、少しずつ復興の道をたどってきたと思います。このような状況の中でアフリカのマラウイという地に来るチャンスを与えられた今、日本ではなく福島に行ってみたい、と現地の人に言ってもらえるような活動ができたらと思っています。本ほん田だ 藍らん 青年海外協力隊平成27年度第1次隊として、JICA二本松訓練所で訓練後、アフリカ東海岸のマラウイへ派遣される。現地では小学校のクラス担任補助として、また放課後は算数クラブで子どもたちに100マス計算を教えるなど忙しい日々を送っており、現在も現地で活動中

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