広報にほんまつNo.143
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2広報にほんまつ 2017.10 二本松市高西地内にある二本松菊栄会菊栽培場。ここで働くスタッフたちの手により、菊人形会場で使われる菊の花、大小合わせて約6千本が毎年栽培されています。なかでも1本の茎から千輪以上の花を咲かせる「千輪咲」は、大きなものでは幅4メートル、高さ2メートル以上にもなるドーム状に仕上げられ、高度な栽培技術と約2年という栽培期間を経て完成されます。 『二本松の菊人形』を代表する「千輪咲」は、現在では二本松菊栄会が直営で栽培しているほかは、市内の菊花愛好会の数名しか栽培しておらず、菊人形への菊着けを行う菊師も高齢化が進んでいます。そこで今年から、「菊のまち」の再生を目指して本格的な二本松のブランド力の強化が始まりました。LEDと「千輪咲」 今年から、LED電照を活用した試験栽培が始まりました。市内にある「福島サンケン㈱」と栽培用LEDを共同開発し、試験栽培を行いながら、データを収集し安定した栽培方法の確立を目指しています。LEDの波長には、成長を促す効果が期待されているほか、菊栽培の天敵である害虫が好む波長が出ないため、虫よけの効果も期待されています。子どもにも菊づくり体験を また、「菊のまち」推進の一環として、子どもたちにも菊の栽培に触れてもらおうと、市内の小中学校に菊の栽培をお願いし、栽培された菊は、菊人形会場や市内の施設等に飾る取り組みも始めました。「菊のまち」を  つなぐ人びと菊人形会場で使用する菊づくりに携わるスタッフの皆さん

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