広報にほんまつNo.147
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5Nihonmatsu City Public Relations, 2018.2, Japan親子で成長する読み聞かせ 子どもに本を読み聞かせることは、子どもにとってさまざまな良い点があると言われています。その一つが『集中力』です。 言葉があまり理解できない年齢だったり、動くのが好きな年齢だと、最初は読み聞かせていても次のページをどんどんめくっていったり、飽きて途中でどこかへ行ってしまうことがあります。しかしそこで大人が諦めず、毎日読み聞かせをしてあげるうちに、子どもたちはだんだんと絵本に興味をもつようになります。そして話の内容が分かるようになる頃には集中力がつき、物語に入り込んで、まるで主人公になったかのようにいろいろなことを感じることができるようになるのです。 一方、読み聞かせをする大人にもプラスの効果があると言われています。音読というのは脳の前頭前野という部分を活性化させる脳のトレーニングになるため、音読で前頭前野を鍛えることで、感情や記憶のコントロール、思考力、集中力がアップするからです。 また市内の4地域には、それぞれ読み聞かせをするボランティア団体があり、二本松図書館と岩代図書館では毎月1回、図書館内でおはなし会を開催しています。広報にほんまつに掲載している図書館だよりで、開催日を毎月お知らせしていますので、ぜひご参加ください。図書館は、自分だけの空間をつくれる場所 人生にとってプラスとなるような、そんな素敵な人との出会いはめったにありません。しかし図書館に行けば、あなたの普段の生活や人生を大きく変えてくれるような、そんな運命の1冊と出会えるかもしれません。本には、人の人生を変えるだけの力があります。 学校や職場、家庭などと違い、図書館の中では、普段の生活とは違う自分だけの空間をつくることができます。そのゆったりとした空間の中で、ひとときの休息をとりながら、運命の1冊を探してみてはいかがでしょうか。二本松図書館司書・半澤順子さん二本松図書館で司書として働き始めて17年。常連のお客さまとはすっかり顔なじみで、お互い家族のように接している。平間志く子さん(茶園)長年務めた仕事を退職後、ほぼ毎日図書館に通い、新聞や雑誌、大好きな歴史小説などを読んでいる。私が本を好きになったのは、小さい頃に父が私に「世界文学全集」を読み聞かせしてくれたのがきっかけでした。それからというもの、時間を見つけては本を読むようになりました。 仕事を退職した後、二本松図書館へはほぼ毎日通っており、大好きな歴史小説など、ひと月に20冊は借りています。また図書館には毎月新刊書が入るので、新刊をいち早く読めるのも楽しみの一つです。新聞は9社分揃っており、家でとっている以外の新聞を読むことで、人との会話の幅が広がっています。 私が図書館へ来るのは、ただ本が読みたいからだけではありません。一番はこの図書館の温かみに誘われているのかもしれません。館内の雰囲気、そして図書館スタッフの親切丁寧な対応が、私を図書館へと誘っているのだと思います。 今まで図書館へ行ったことが無い人も、ぜひ図書館を利用してみてください。アットホームな館内の雰囲気が、きっと皆さんを和ませてくれます。司書の仕事は、図書館で書物をはじめとする各種情報を整理し、市民の皆さんに読んでもらいたい本などを随時購入したりすることです。新たに購入する本の選書には特に気を付けており、図書館利用者の声を聞きながら、単行本だけでなく、例えば家を建てるときに役立つ本やイノシシ駆除に役立つ本など、どんなリクエストにも応えられるように心掛けています。また二本松図書館では、毎月『図書館職員おすすめの1冊』を入り口付近に掲示しています。機会があれば、ぜひ目を留めてみてください。 現在はインターネットで色々な情報を得られる時代ですが、図書館にはその裏付けとなる図書がたくさんあります。本で調べることで、新たな発見や情報を得られる可能性も十分あります。 「どんな本を読んだらいいの?」とカウンターで聞いてくださっても結構です。私たち職員がお客さまの好みをお聞きし、お客さまにあった1冊を見つけ出します。お客さまのニーズにあった本を取り揃えていますぜひ図書館をご利用ください利用者の声図書館は、私の生活の一部になっています図書館職員からのメッセージ

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