広報にほんまつNo.150
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お店の一押しメニューである「田舎の醤油」は、木樽で醸造した醤油を使用。あっさりした味のスープだが、東北では馴染みの〝あまじょっぱさ″があり、郷土料理ざくざくを愛する二本松っ子ならきっと楽しめる。 【お店の住所:根崎1-46】ソウルフードとは、その地域特有の料理で、地域の人に親しまれている郷土料理のこと。お店の名前のとおり、大阪でみんなに親しまれている郷土料理を若宮地内で提供しているのが、今年の3月17日にオープンした『OSAKA SOUL FOOD 小虎』の店主・八木堅志さん。 八木さんはもともと大阪府出身。仕事の都合で4年前から二本松市に住み始め生活していくうちに、祭りがあり、桜もきれいで、何よりこのまちの人の人情味に惹かれ、二本松が大好きになったといいます。 仕事が一段落し、大阪へ帰るか二本松に残るか考えていたときに出会ったのが、二本松市の創業者を支援する制度。大阪で飲食業を営んでいた経験をもつ八木さんは、大阪のソウルフードを二本松の方々にも食べて欲しいと思い、出店を決意しました。 今後の抱負について、八木さんにお聞きしました。「二本松の人たちにかわいがってもらえるようなお店にしていきたい。テイクアウトもできるので、買い物などのついでに気軽に立ち寄っていただき、大阪の味を楽しんでほしいです。」いつかは自分で起業したい。小さい頃から何となくではあるが、創業意識を抱いていた高宮新さんは、今年の3月20日に念願だった自分のラーメン店『麺屋しん蔵』を根崎地内にオープンさせました。 以前は、市内の別のラーメン店で店長を務めていた高宮さん。お店を切り盛りしながら、いつかは自分の店を出したいとずっと考えていたそうです。そんなときに出会ったのが、創業者を支援する市の助成制度でした。他市で起業しようとしている仲間と話していると、二本松市の補助率の良さにびっくりされるそうです。「この補助金が自分の店を持つという夢を後押ししてくれました」と語る高宮さんは、実は市外での出店も考えていました。しかし食を通して、微力ではあるけれども、地元二本松を元気にしたいと考え、市内での開店を決意したそうです。 麺屋しん蔵の味のコンセプトは、〝小さい子どもからお年寄りまで、みんながおいしく飲めるスープ″。今後の抱負について伺うと、「地元の人に永く愛され、気軽にいつでも食べに来ていただけるお店にしたい」と話してくれました。「大阪キャベツ焼き」はお店の看板メニュー。具材のキャベツを少し大きめに切ることで、生地のモチモチ感とキャベツのシャキシャキ感が同時に楽しめる。ソースは大阪から取り寄せており、メニューに応じてソースを変えている。【お店の住所:若宮2-74-5】一押しの「かぼちゃパン」は、市内で栽培された「かぼちゃ」が生地に練り込まれている。お店のパンは全て、国産小麦、白神こだま酵母、きび砂糖、あら塩のみで作られており、添加物を一切使用していないため、噛めば噛むほど味がでる。【お店の住所:小浜字新町26-2】今まで続けてきた仕事と、新たにパン屋の仕事の2足のわらじを履くのは、今年の3月26日に小浜地内にオープンした『和麦工房ぱんぱん』の遠藤康子さん。月曜日と金曜日は、日の出前からパンを焼き、パン屋の開店準備ができしだい、もうひとつの職場へ出勤しています。パン屋が開店してからのお店の切り盛りは、旦那さんと友人の2人。「旦那と友人の協力なくしてはできなかった」と遠藤さんは話します。 もともとは自宅で農家民宿をしながら、宿泊したお客さまにパン作りを教えたいと思っていた遠藤さんは、8年くらい前からパン作りを学び始めました。今から約1年前、本格的にお店を出そうと考えていたとき、商工会の方から市の「空き店舗等活用事業補助」を紹介されました。「この補助事業がなければ、ここまでの準備はできなかった」と当時を振り返ります。 遠藤さんのお店のコンセプトは「近所のおばちゃんたちに楽しんでもらえるようなお店」。開店と同時にパンを買い求めに来るご婦人方を見ていると、すでにその目標が達成されているような気がします。3Nihonmatsu City Public Relations, 2018.5, Japan

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