広報にほんまつNo.153
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5Nihonmatsu City Public Relations, 2018.8, Japan 今回は油井小学校区の子ども見守り隊をご紹介しましたが、市内の各小学校区には、同じように子どもたちを見守り続けている方々がたくさんいます。 二本松市内では昨年1年間、登下校時の事故や不審者情報などは、数件ほどしか確認されていません。これは、こうした地域の方々の目が、子どもたちを守ってくれていることを意味するものだと思います。大人が元気なことが子どもを元気にする 子どもたちが元気に育つことは、地域みんなの願いです。今回取材をする中で、何人かの見守り隊の方々とお話をさせていただきました。その方たちに共通していたのが、皆さん元気で、笑顔が素敵なことでした。子どもたちを元気に育てるためには、周りの大人が元気で楽しくしていることが大事なのだと、改めて教えていただいたような気がします。できる人が、できるときに、できることを 見守り隊として毎日継続して活動することは、決して簡単なことではありません。しかし隊員にまではならずとも、日常生活の中で子どもたちのことを少し気に掛けるだけで、子どもたちの見守りにつながります。たとえば、・朝のごみ出しは、児童の登校時間に合わせる・買い物やペットの散歩を、子どもの下校時に合わせる・子どもの登下校時に、ご近所さんと井戸端会議・塾や部活動の帰りは夜道が暗いので、家の門灯をつける といったことをするだけで、見守り隊の方たちが行き届かないところまで見守りを広げることができます。特定の人だけが行動するのではなく、地域の皆さんが日常生活の中で少し子どもを気に掛けた行動をとるだけで、その地域の見守りが継続されることにつながるのです。地域の宝 子どもたちにとって、安全なまちとは一体どういうまちなのでしょう。歩道を設置したり道路を広くするなどの施設整備はもちろん大事ですが、地域の人たちみんなで見守ってくれることが、実は一番大事なことであり、そういったまちで育つことが、子どもたちにとっては一番安全なのかもしれません。 子育て中の親というのはいつの時代も、仕事や家事など毎日忙しいものです。そのような中で、子育てや仕事が一段落した方々によるこうした見守り活動は、本当にありがたいことです。 子どもは、各家庭の宝であり、その地域の宝でもあります。両親の共働きや核家族が多くなってきた現代だからこそ、これからの二本松市を支えてくれる宝を、地域で守り育てていくことが大切です。 地域の方々の何げない見守りが、このまちの宝を大切に育ててくれています。

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