広報にほんまつNo.154
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4広報にほんまつ 2018.9『頼ってもいい場所』『何でも相談できる場所』と思ってもらえるセンターにしていきたい 現在子育中のお母さんたちと話をしていると、子育てにとても不安を感じ、周りからの十分な支援を受けることができない方々が多いように感じます。不安に思う原因を探ってみると、高度経済成長期以降の日本における経済効率優先を背景に、「早く歩けるように」「早くしゃべれるように」など、周囲から子育てに対する効率を求められていることが上げられると思います。しかし子育てに効率を求めることは不可能です。 『共同養育』という言葉があります。これは子どもの親だけでなく、近所の人などがみんなで協力して子育てをするという意味で、人類のもともとの子育てスタイルはそうでした。日本でも昔はそうでしたが、高度経済成長期以降、男は外で仕事、女は家事・育児に専念という風習の中、子育ては母親の仕事になってしまいました。しかし子育てだけしていては、不安やストレスがたまる一方です。昭和初期までの日本では、母親も農作業などに明け暮れ、その間の子育ては、家族や近所の人がしてくれていたことで、母親の精神的バランスがうまくとれていた部分もあります。 インターネットなどで多くの情報が入り乱れる現代社会では、どの情報が正しいのか分からなくなってしまいます。「こんなこと聞きに行ってもいいのかな?」と思っている方は、とりあえずMum(マム)に足を運んでみてください。私たちが子育てメンバーの一員として、大切なお子さんを皆さんと一緒に育てていきます。子育て世代包括支援センター『Mum』 所長保健師 阿あ部べ 洋よう子こ県内4カ所の保健所で17年勤務したあと、二本松市役所で21年間保健師として勤務。核家族で共働きしながら、3児の母として仕事と子育てをしてきた。現在孫が4人。不安なときは、一人で頑張らず、私たちに相談してください Mumでは、医療機関などでカバーしきれない部分について、お母さんたちに寄り添いながら、妊娠から子育てまでの手助けをしたいと考えています。例えば初産の方にとって、出産は未知の世界です。数多く出産に立ち会ってきた私の経験を生かし、出産時の状況などを事前に細かくお話しすることで、出産を迎えるお母さんの不安を少しでも和らげたいと思っています。また子どもを産んで終わりではなく、産後の振り返りを一緒にすることで、安心して次の出産を迎えられるようにもしていきたいです。 産科医が不足する現在、もく浴の仕方や母乳のあげ方・出し方など、病院ではなかなか細かいところまでケアできないのが現状です。仮に病院で教えてもらったとしても、家に帰って実践しているうちに、疑問や不安が出てくるものです。市内に出産できる医療機関が無いからこそ、このセンターを利用していただき、出産や育児に関する細かい部分の不安や疑問を私たちにぶつけてください。 継続して実践できることをアドバイスできるように頑張りますので、一緒に子育てを楽しみましょう。助産師 野の地ち 妙たえ子こ福島県立医大に助産師として10年ほど勤務後、県立総合衛生学院や県立医大で助産師養成や臨床指導などの教務を勤め、現在は福島県などから委託を受け、福島県助産師会会員として母子訪問事業などを行っている。母親としては3人の子育て経験を持つ。 〜今月の両親学級〜 安心して出産・育児ができるよう、両親学級を毎月開催しています。お気軽にご参加ください。日 時 9月16日(日)午前9時〜・受け付けとマタニティ体験午前9時30分~正午・‌赤ちゃんのお風呂の入れ方と助産師交流・‌早産予防のためのお口の手入れ講 師 助産師、歯科衛生士対象者 市内在住の妊婦さんとそのパートナーの方会 場 安達保健福祉センター託 児 無料※事前に申し込みが必要。※託児を希望される方は、オムツや着替え、ミルクなどをお持ちください。持ち物 母子健康手帳申込期限 9月13日(木)※詳しくは、左記まで問い合わせください。◎問い合わせ・申し込み… 健康増進課保健係 ☎(55)5110 Fax(23)1714

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