広報にほんまつNo.156
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6広報にほんまつ 2018.11里山の美しい景観を、これからも残していきたい農家民宿くまさん = 戸沢 =農家民宿をはじめた理由 熊谷耕一さんが「農家民宿くまさん」を始めたきっかけは、都会の子どもたちに東和地域に来てもらい、農業に親しんでもらいたいという思いからでした。平成23年からオープンしようと思っていた矢先に起きたのが、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故。オープンを翌年に先送りせざるを得なくなります。平成24年に東和地域で始まった農家民宿の数は、「くまさん」を含めて7軒でしたが、現在では23軒にまで増えており、昨年1年間の市内全部の農家民宿宿泊者数は1625人でした。生まれ育った地域のために 東和地域の農家民宿の宿泊料は統一されており、旅行代理店などを使わず直接申し込むと、1泊2食付きで6480円(消費税込み)。他の地域に比べても安い料金設定です。熊谷さんは、お金のことを考えたら農家民宿はやっていなかったと言います。生まれ育った地元に残っている者だからこそ、この地域の景観を守り残すため、そしてこの地域を元気にするために民宿をやっており、それが自分の「農家民宿くまさん」の脇にある作業小屋で、採りたてのリンゴの大きさを確認しながら箱詰めする選果作業の様子。写真の左から2番目と4番目が、民宿を営む熊谷さんご夫婦で、左端が息子の耕平さん、左から3番目は、この日宿泊に来ていた大宮さん以前は稲作も行っていたが、現在はリンゴ・サクランボ・ブドウなどの果樹栽培に絞って農業を営む熊谷家。畑でつくるおいしい野菜は、耕一さんのご両親が主に作られている

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