広報にほんまつNo.157
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2広報にほんまつ 2018.12国際交流というと、皆さんは何を想像しますか。海外へ旅行や留学をする、外国語を勉強して外国人とコミュニケーションを取る…などと考えるとハードルが高く、難しいと感じてしまいます。しかし、実はそんな難しいことをしなくても、外国のことを知り、外国人とコミュニケーションを取ることができます。市内には、外国人などに日本語を教える「二本松国際交流ボランティア ざくざくネット」という教室があります。今月号では、「ざくざくネット」を紹介しながら、身近な国際交流について探ります。 「ざくざくネット」の発足は1999年5月。たくさんの具材が入っている二本松の郷土料理「ざくざく」のように、いろいろな国の人がそれぞれの個性を出し合って、みんなで良いものを作り上げていこう、という思いから、この名前になりました。ざくざくネットでは、「先生」「生徒」という関係はなく、日本語を教わる人を「学習者」、日本語を教える人を「支援者」と位置づけ、毎週金曜日の午後7時から9時まで、二本松福祉センターで活動しています。 会費は年間千円。高校生以下は半額で、支援者である日本人も会費を負担しています。テキストなどはすべて学習者が自分で購入し準備することになっています。教室内は少人数グループの個別指導で、会話はすべて日本語です。 発足のきっかけは、現在ざくざくネットの代表を務める菊地紀子さんが、外国料理を作る市民講座に参加したときのことでした。料理を教えてくれる外国人が、「日本語を勉強したい」と話したのです。その当時、二本松市内には日本語教室がありませんでした。「JICA訓練所のある二本松で日本語教室がないのは寂しい。日本語教室をやろう。」と仲間と一緒に立ち上げたのです。 立ち上げの際には、福島県国際交流協会や、近隣で活動していた日本語教室(当時の岩代町にも存在)、市の関係部署などのサポートを受け、少しずつ形をつくっていきました。 ざくざくネットの学習者は外国人だけではなく、日本人の聴覚に障がいのある方もいます。手話の日本語と、書く日本語では文法が異なるため、学びに来るのです。日本語を学びたい人なら誰でも参加できます。 年々増加している、日本に住む外国人。共に暮らしていくためのヒントを、ざくざくネットに関わる人たちから考えます。二本松国際交流ボランティア 『ざくざくネット』身近な国際交流

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