広報にほんまつNo.157
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4広報にほんまつ 2018.12若いうちにいろいろな経験を積みたいと思っていた私は、日本へ来ることを決めました。 技能実習生(※1)として、プレス機械やNC旋盤(※2)で部品を作る仕事をしています。仕事に慣れるまで苦労しましたが、1年経ち仕事にも慣れました。3交替勤務で大変ですが、毎日頑張っています。 ざくざくネットには、先輩に誘われて参加し始めました。勤務時間が不規則なのでなかなか参加できませんが、先生(支援者)はもちろん、そこで出会った方に助けられています。教室で知り合った人たちとのLINEのやりとりを通して、困ったことや分からないことを聞いたりしています。おかげで、日本語能力試験の「N3」(3級相当)に合格できました。さらに勉強を頑張って「N2」(2級相当)を目指したいと思います。 休みの日には、ざくざくネットのメンバーとサッカーをするなど交流しています。 将来、インドネシアに帰ったら、身に付けた日本語を活かして、通訳か不動産の仕事で起業してみたいです。※1 技能実習制度技能、技術または知識の開発途上国等への移転を図り、開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に協力することを目的としている。2016年に公布された技能実習法が2017年に改正され、技能実習制度が拡充された。実習の最長期間が3年間から5年間となったほか、人数枠が倍となった。※2 NC旋盤円柱状の加工材料を回転させ、刃物を当てて不要部分を削り取る金属加工である旋盤のうち、複数の刃物を使用して生産効率を高めたもの。ブラジルで育ち、ポルトガル語しか話せなかったのですが、働きながら日本語を勉強しました。日本人の同僚などと積極的に会話し、話すことはすぐに覚えました。しかし、ひらがなとカタカナは独学で覚えたため、書き順が正しくなく、娘が小学校で勉強しているときに一緒に勉強して覚えました。 日本語は、話し言葉と書き言葉が違うので、難しいです。特に、漢字がとても難しく、分からない漢字があるときは、周囲の文章から推測したり、娘に聞いたりしています。それでも分からないときは、ざくざくネットに持って行って教えてもらいます。日本語は難しいですが、面白いです。また、二本松に初めて来たときに、訛なまっていたので「日本語が違う」と思いびっくりしました。(笑) ざくざくネットは、娘が小学生になり、徐々に学校の勉強を教えられなくなり困って知人に相談したところ紹介され、5~6年前から参加するようになりました。今では、日本に慣れていないメンバーの相談に乗ったり、遊びに出掛けたりと、交流することで支え合っています。 日本は、とても便利で安全だと感じます。日本人の友人も増え、ママ友との付き合いも楽しいです。料理が得意なので、ブラジル料理を振る舞うこともあり、安達高校やJICAでブラジル料理を教えたりもしました。 ざくざくネットを通してたくさんの人と出会い、支え合うことができて本当に良かったです。interview1イス・マイル・ヌル・ハサンさん(インドネシア出身)2017年8月に来日し、市内の企業で技能実習生として働く。来日前に4カ月ほど日本語の勉強をした。現在20歳で、両親と中学1年の妹がインドネシアにいる。日本に来ることを心配していた母も、今は応援してくれている。interview2桑くわ原ばら ヒカリさん(ブラジル出身)福島市出身の父と北海道出身の母の間に生まれ、学生時代までブラジルで育った。先に日本で働いていた姉に誘われ、両親が生まれ育った日本を見てみたいと思い来日を決め、日本で就職。来日後は群馬県で働いた後、1999年に二本松市へ。その後結婚し、中学2年の娘を育てながら働いている。共に暮らしやすいまちへ ざくざくネットの教室をのぞいてみると、海外へ行ったり外国語が話せなくても、このまちにいながら国際交流ができることが分かります。 外国人と会話をする際は、相手の言いたいことを理解しようとする姿勢、コミュニケーションを取ろうとする姿勢が大切です。それは日本に住む外国人に対してだけでなく、観光で訪れた外国人にも同様のことが言えます。それが、市民レベルのおもてなしにもつながるのではないでしょうか。 日本に住む外国人が年々インドネシア出身のマイルさんらが、安達高校の先生と生徒と一緒に、仕事の話などで盛り上がる。

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