広報にほんまつ.No.176
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8広報にほんまつ 2020.7この「まち」で始めるこの土地では、何でもできる。 平成31年2月、全く農業との関わりがなかった2人が二本松へ来て、農業の研修を始めました。研修では、農家の皆さんが普通に使っている言葉に「それ、何ですか?」と思う事もあったそうですが、1年の研修を経て、4月から「農業」をスタート。 農業に関わりを持つ前、イギリス出身の夫クリスさんはIT関係の仕事を、郡山市出身の妻有ゆうこ子さんは貿易関係の仕事に携わっていました。 東京での生活は、通勤に1時間、家に帰っても寝るだけの生活。 ふと、「今後の人生」を考えたとき、 自分たちのやりたいこと 自分たちのペースで過ごしたい という思いに駆られました。 有子さんの祖母が二本松に住んでいた縁もあり、二本松での就農を決意。 ふるさと回帰支援センターでの情報収集や、田舎暮らし体験ツアーを経て移住しました。 山があり谷がある中山間地域に惹ひかれた2人は、「外に出て、花が咲き、鳥が鳴き、四季を感じると、変なストレスも無く、豊かな気持ちでいられます」と話してくれました。 今後は、循環型農業を目指して、魅力的な職業である「農業」に取り組んでいきます。味が違う、と言ってもらえる。 収穫した米や野菜を東京の知り合いに食べてもらった時に貰もらった言葉です。 塩しおだ田幸こうじ治さんは、東京都大田区で製造業に携わっていました。 ご両親が家庭菜園をしていたり、親戚が福島県で農業を営んでいたりと、都会の生活の中で、農業を身近にも感じられる環境で生活をしていました。 東日本大震災をきっかけとして「農業で何かお手伝いを出来ないか」と考えるようになり、就農を決意。 「農の雇用事業」も含めて3年間の研修を経験。研修では、農作物の「作り方」や「売り方」を学び、昨年8月に農家として独立しました。 東京での生活は「やることをやってれば良かった」面も多かったそうですが、今は、「毎日が忙しい。やりたいことが多くて、時間が経たつのが早い」そう。 心のゆとり 気分的にはストレスもない 築20数年の空き家をリフォームし、ラジオから流れる軽快な音楽を聴きながら汗を流します。 今年は、昨年よりも収量を上げることを目標にして、将来は、「規模を拡大しながら、鮮度の良い美味しい野菜や米を作っていきたい」と語ってくれました。1231231_「循環型農業」を目指して。自分たちが育てた野菜を餌にして、鶏卵も生産していきたい。2_定植を待つ苗。野菜は、キュウリを中心に栽培していく予定。3_ドカーティ夫妻。手作りの柵に囲まれた畑の前で。畑や家は、地域の方から借りて農業を始めています。【岩代地域】1_キュウリの苗。畑への植え付けも間近。2_畑には、キュウリをメインにして、カボチャやナス、ブロッコリー、ピーマンを育てていく予定。作業の時は、ラジオを聴きながら。3_畑の前のお気に入りの場所で。住まいは、奥様と相談しながら空き家をリフォーム。【安達地域】

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