広報にほんまつNo.180
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5Nihonmatsu City Public Relations, 2020.11, Japan 箪たんす笥や家具の塗装の一般的な作業工程は、 木地調整(塗装の下準備、ペーパーやすり) →着色 →養生(紙貼り) →目止め(塗料を塗る) →下塗り →ペーパーやすり →中塗り →ペーパーやすり →仕上げ塗装 お客様の期待に応えるため、丁寧に色の調整をし、何度も確認をします。 遠藤さんに塗装のやりがいについて話を聞くと「塗装の最後の仕上げ前に色を掛けます。同じ木でも、木によって、少し白かったり、色が違うものがあります。上手く均一に塗れた時に『やったな!』と思えるようになりました」とのこと。 菅野さんについては、「塗りがめちゃくちゃ上手くて、知らない技術がいっぱい」と話してくれました。 菅野さんによると「木は同じ種類でも、年代によって塗料の吸い方が違います。実は、厚化粧しないのが一番良い」とのこと。 印象に残っている塗装について話を聞くと、「国や県のコンクールに出す家具を塗る時は、緊張しました。また、何より自分が悩むくらいの仕事が来れば『おもしろい』」とのこと。 菅野さんに、遠藤さんについて伺うと「孫みたいで話が合わないけど、こちらが言ったことは分かってくれています。おとなしすぎるくらいですが、こちらを見て、自分で覚えてくれています。」と優しい笑顔で話してくれました。 菅野さん自身も「基本は習いましたが、あとは、他人の技術を盗んできた」そうで、「言われたまま聞いているようではダメ。『オレだったら、こういう風にしたい』と思って人の話を聞くと、上達していきますよ。」と教えてくれました。6

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