市議会だより 第29号
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7 今回の行政視察では、岡山県津山市、岡山市および広島県福山市を視察しました。 津山市では、「産学官連携」について視察しました。同市の産業振興を図るべく、市内に立地する津山工業高等専門学校を核とした産学官連携により、人材育成や相互交流、共同研究事業が行なわれていました。 案内された津山高専では、今我々が直面している、放射性セシウムの新たな除染技術の開発の取り組みを視察することができ、福島県の現状を説明することで、研究への協力も含めた意見交換を行うことができました。 岡山市では、「環境政策」について視察しました。同市では、ごみのリサイクル推進や地球温暖化対策などを積極的に推進しており、家庭用太陽光発電施設の設置補助や、NPO法人等の市民団体と協働で発電を行う事業などの説明を受けました。 岡山市の環境政策と連携する岡山大学では、小規模な水流を活用した小水力発電技術の研究や、次世代型の太陽光発電技術の研究も視察することができました。 福山市では、「新エネルギー事業」について視察しました。同市では、瀬戸内海に面する臨海地区に、新エネルギー関連施設が多数立地しており、中でも福山リサイクル発電所では、可燃ごみを固形燃料に加工し、それを燃料とした発電による電力会社への売電で高い収益を上げていました。また、昨年12月に完成したメガソーラー、福山太陽光発電所は、晴天率の高いこの地域の特性を活かして高い発電電力量を誇っていました。 今回の視察は、産学官連携や環境政策、新エネルギーと、地域特性を十分に理解し、諸問題を解決しながら市民と協働の政策を展開しており、当市でも参考とすべき点が多いものでした。品名が掲載され、宣伝効果は、マスメディアでも取り上げられ、地域経済の活性化につながっているとのことでした。 雲南市は、定住施策の取組について、定住推進員制度、地域との協働による定住推進があります。定住推進員制度は、専属スタッフ3名を配置し、住居情報の提供と就業・就農支援、定住後の生活サポート、地域との協働による定住推進については、地域自主組織が配置する「定住協力員」の活動費として1組織5万円を交付する「定住推進交付金」があります。子育て世代の方からの問い合わせが増加しているとのことでした。 総務常任委員会では、11月6日から8日までの日程で島根県出雲市、鳥取県米子市、島根県雲南市を視察しました。 出雲市は、新エネルギー施策として、風力・バイオマス・太陽光・水素エネルギーの導入と利用促進、普及・啓発活動を掲げました。出雲科学館は、新エネルギーの学習拠点として位置づけ、独自のカリキュラムで市内小中学生の理科の授業を行う学習センターとしての役割を有する全国でも珍しい学習施設です。 新出雲風力発電所は国内最大の発電出力を持つ風力発電所です。また、市内の河川等の中小水力発電の導入を促進するため、中小水力発電の事業化可能性調査の実施や林地残材の利活用として、木質チップボイラーの導入促進など、研究・開発と市民活動による新エネルギーの利用促進を進めているところです。 米子市では、ふるさと納税の実績について、昨年同比で件数は1.44倍、金額は1.45倍と年々増加傾向にあります。1つは、「米子市民体験パック」で、3千円以上寄付をいただいた方全員に、全14品、定価換算6千円相当の品物を送付します。もう一つは、「がいなええもん!」で、1万円以上寄付をいただいた方には、「米子市民体験パック」と合わせ、57品目の中から選んでもらうものがあります。提供する企業のメリットは、販路の拡大などの宣伝効果が挙げられ、米子市出身者など1万人以上に対し、企業の商品を掲載したパンフレットの配布や市のHPに社名と商新エネルギー政策などを視察11月6日~8日 島根県出雲市、鳥取県米子市、島根県雲南市総務常任委員会市民産業常任委員会産学官連携事業などを視察11月5日~7日 岡山県津山市・岡山市・広島県福山市雲南市での行政視察の様子新エネルギー事業について説明を受ける行政視察報告

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