企画展「桃の節句と端午の節句~丹羽家のひなまつり~」について
二本松藩主丹羽家に伝わる雛道具。その姿はかわいらしいだけでありません。大名の婚礼調度そっくりの豪華で巧妙なつくりに驚かされることでしょう。歴代のお雛様とともにご紹介します。 この機会にぜひご来館ください。
会 期:令和7年2月22日(土)~ 5月11日(日) ※月曜(祝日の場合は翌日)休館日 【3/31、4/7、4/14は臨時開館】
会 場:二本松歴史館「企画展示室」(二本松市歴史観光施設「にほんまつ城報館」1階)
住 所:二本松市郭内三丁目303番地5
開館時間:午前9時から午後5時(最終入館は午後4時30分まで)
観 覧 料:無料 ※常設展は有料となります。
企画展の概要について
「桃の節句」(3月3日)と「端午(たんご)の節句」(5月5日)は、子供の健やかな成長を願って人形を飾る風習で、江戸時代から現在に至るまで盛んにおこなわれています。本展では、二本松藩主丹羽家に伝わった雛人形をはじめ、歴史館で収蔵している江戸時代から明治時代にかけての雛人形や端午の節句に飾られる五月人形、鯉、鐘馗像を題材とした掛軸を展示しております。
【コラム】「桃の節句」、「端午の節句」ってなんだろう!?
ここで、本展の題材にもなっている「桃の節句」と「端午の節句」について、詳しく見てみましょう。
「桃の節句」とは?
ひなまつりは平安時代の「ひひな遊び」と、三月初めの巳の日に無病息災を願って人形を身代わりに川や海へ流してお祓いをする「上巳(じょうし)の節句」が結びついたものといわれており、のちに人形を飾って子供の健やかな成長を願う行事「桃の節句」となりました。
江戸時代になると、宮廷文化の一つとして「雛祭り」がおこなわれるようになり、雛祭りが庶民に普及するにつれて、多種多様な雛が製作されるようになりました。
「端午の節句」とは?
「端午の節句」は、別名「菖蒲(しょうぶ)の節句」とも呼ばれます。「菖蒲」が「尚武」と同じ読みであること、また、菖蒲の葉の形が剣を連想させることなどから、端午は男子の節句とされたと考えられています。「端午の節句」は新暦の5月5日にあたり、この日は国民の祝日である「こどもの日」に制定されています。
「端午の節句」では、鎧(よろい)や兜(かぶと)、刀、武者人形や金太郎・武蔵坊弁慶を模した五月人形などを室内に飾ったり、庭前には鯉のぼりを立てたりして、男子の健やかな成長を祈願します。