新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数は、第7波ピークから減少傾向にあり、病床使用率も低下したため、9月19日をもって福島県の医療非常事態宣言と感染拡大警報強化版(BA.5対策強化宣言)は終了し、基本対策に移行しましたが、第7波以前の水準には戻っておらず、いまだ油断できない状況が続いています。
こうした中、「全数届出の見直し」が行われ、陽性者への対応等が変更になります。今回の変更は、オミクロン株の特性を踏まえ、重症化リスクの高い方への保健医療の重点化などで、一般医療や救急医療等の保健医療システムを機能させながら、社会経済活動を維持できるようにすることを目的に全国一律で実施するものです。
福島県新型コロナウイルス感染症対策本部員会資料(抜粋)
全数届出見直し開始日
令和4年9月26日(月曜日)
発生届の対象者
(1)65歳以上の方
(2)入院を必要とする方
(3)重症化リスクがあり、コロナ治療薬の投与または酸素投与が必要な方
(4)妊婦の方
- 医療機関が発生届出を行う対象は、上記(1)~(4)の4類型の方に限定されます。
- 4類型の方には、県北保健所から連絡をして必要な対応行います。4類型以外の方は、ご自身で健康管理を行っていただくことになります。(症状が悪化した場合等に対応した仕組みを設けています。)
- 陽性の診断は、医療機関または県の陽性者登録センターで行います。
療養期間中の外出自粛・決められた期間の自宅待機
4類型に該当するか否かに関わらず、陽性者には「療養期間中の外出自粛」、濃厚接触者には「決められた期間の自宅待機」をお願いします。
陽性者
(1)症状のある方
- 発症日(0日目)から7日間は外出自粛をして療養してください。
- その後の3日間は、感染リスクの高い場所の利用や会食等は避け、高齢者等リスクの高い人やそのような方が多い施設等への出入りは避けてください。
(2)症状のない方
- 検体採取日(0日目)から7日間は外出自粛をしてください。
- 5日目に検査キットによる検査で陰性を確認した場合、5日間経過後(6日目)から活動が可能。ただし、7日間が経過するまでは、感染リスクの高い場所の利用や会食等は避け、高齢者等リスクの高い人やそのような方が多い施設等への出入りは避けてください。
濃厚接触者
- 陽性者の同居家族等は、濃厚接触者です。
- 陽性者の発症日以降に家庭内で感染対策を始めた日(0日目)から5日間は自宅で待機してください。
- 7日目まで検温など健康状態の確認を継続してください。
体調悪化時の相談体制や支援体制
4類型に該当するか否かに関わらず、「体調悪化時の相談体制」や「支援体制」が設けられています。
自宅療養中に体調が悪化した時の相談体制
- 福島県フォローアップセンター(電話番号0120-897-089)
毎日(24時間/土日祝日含む)
※相談状況に応じて、宿泊療養、生活支援、健康相談等の支援が設けられています。
- 診断を受けた医療機関
- かかりつけ医
陽性者数の把握・公表方法の変更
全数届出の見直しに伴い、陽性者数の把握・公表方法が変更されます。
- 引き続き、全陽性者の総数、年代別総数は、把握・公表されます。
- 市町村別の陽性者数は、把握できず、保健所単位の数が公表されます。
※市内の医療機関は、県北保健所の管轄(二本松市・伊達市・安達郡・伊達郡)になりますので、県北保健所分として県が公表します。