メッセージの内容
はじめに、新型コロナウイルス感染症の感染リスクを顧みず、市民の命を守るため、昼夜を問わず医療現場の最前線で懸命にご対応いただいている医師や看護師、病院スタッフの皆さま、介護現場の最前線で高齢者等のケアに従事する福祉施設等のスタッフの皆さん、そして、感染症対策のPCR検査や疫学調査に携わる保健所や臨床検査技師の方々などに、深く敬意と感謝の意を表します。
新型コロナウイルス感染症は、現時点で政府の緊急事態宣言は全て解除されておりますが、隣県の宮城県や山形県において独自の緊急事態宣言が発せられました。福島県内でも、クラスターが引き続き各地で発生するなど、感染状況に減少傾向が見られず、予断を許さない状況が続いております。
また、福島県の病床利用率もステージ4の目安である50パーセント前後で推移するなど、再び医療提供体制に大きな負荷が掛かる深刻な状況になっており、新型コロナウイルス重点対策期間を3月31日までとしていたものを、ゴールデンウイークが終了する5月9日まで延長されたところであります。
二本松市においても基幹病院でのクラスターの発生があり、また、経路不明の感染が散発的に発生していることから、依然として予断を許さない状況となっております。
何としてもここで感染拡大を食い止め、抑制しなくてはなりません。
改めまして、私から、次の3つのご協力をお願いいたします。
1つ。首都圏を始め、感染拡大地域との不要不急の往来を自粛してください。
2つ。これから入学式や入社式などの時期を迎えますが、大人数での飲食を伴う歓送迎会やお花見などは控えていただくようお願いします。
3つ。会話をする際は、必ずマスクを着用するなど、「新しい生活様式」を徹底してください。
そして、日常生活において、感染リスクが高まる「5つの場面」
- 飲酒を伴う懇親会など
- 大人数や長時間およぶ飲食
- マスクなしでの会話
- 狭い空間での共同生活
- 居場所の切り替わり
を十分意識して、慎重に行動するなど、感染拡大防止に向け、より一層の取り組みをお願いいたします。
次は、事業者の皆様に対してであります。今般、福島県知事から感染対策が徹底されていない酒類の提供を行う飲食店等の利用を控えることについて、県民への協力依頼が発せられました。感染防止対策の徹底を図るため、飲食業界のガイドラインに沿った対応について、引き続きご協力いただきますようお願い申し上げます。
二本松市では「命を守る」ことを基本に「感染防止」・「生活を守る」・「経済再生」を3本柱とし、状況等を的確に把握しながら、新型コロナウイルスワクチン接種事業をはじめ、引き続き感染症対策に全力で取り組んで参ります。
新型コロナウイルスワクチン接種につきましては「近くて安心」をキーワードに、基本的には最寄りの病院、診療所での個別接種と、それを補完する日曜集団接種を組み合わせる複合的な接種体制を構築し、高齢者施設入所者の皆様へは4月から接種を進めて参ります。
命と健康を守り、医療体制の崩壊を防ぐため、力を合わせて感染の拡大を食い止めましょう。
皆様のご協力を心からお願いいたします。
令和3年3月31日 二本松市長