市議会9 月定例会を招集いたしましたところ、ご多用の中ご参集を賜りまして、誠にありがとうございます。
それでは、定例会でございますので、提出事件の説明を申し上げます前に、現在までの主な事務事業の執行状況等についてご報告を申し上げます。
はじめに、国際交流事業につきましては、友好都市であるアメリカ合衆国ハノーバー町との交流事業として、去る7 月1 0 日から7 月1 2 日までの3 日間の日程で、ダートマス大学生の本市訪問受け入れを7 年ぶりに実施いたしました。
安達高校での剣道や書道の体験、ホストファミリーとの交流などを通じて、本市とハノーバー町との絆をより一層深めることができました。
また、7 月2 4 日から7 月3 1 日までの8 日間の日程で実施した「市民の翼」中学生海外派遣事業については、今年で3 0 回目を迎え、副市長を団長として、中学生1 0 名がアメリカ合衆国ハノーバー町などを訪問いたしました。
現地ではホームステイを行い、アメリカの市民生活や文化などを肌で感じ、友好、交流と国際親善を深めるとともに、朝河貫一博士ゆか
りのダートマス大学、イェール大学などを視察して、朝河博士の偉業について認識を深めてまいりました。
次に、農作物の生育状況について申し上げます。
水稲については、高温の影響により、出穂期が平年より3 日程度早く推移しましたが、おおむね平年並みで順調な成育状況となっております。
また、斑点米カメムシ類が多く発生しており、この1 0 年ほど高い傾向にあり、高温に伴い活動が活発化することから防除対策を呼びかけたところであります。
野菜については、トマト、ピーマン等の露地野菜の一部で高温の影響により、落下や着果不良、果形の崩れなどで、全体の収穫量は品目によりばらつきが見られました。特に、夏秋キュウリについては、7 月中旬以降の急激な猛暑や長雨による日照不足などの天候不順の影響により、曲がりや尻太が多く発生し、出荷量が減少しましたが、高値での取り引きとなり、昨年並みの販売額を見込んでおります。
果樹については、梨が春先の高温により、収穫期が平年より6 日程度早めに推移しており、果実も平年並みからやや大きめとなっております。
また、秋以降に収穫期を迎えるリンゴも順調に果実が大きくなっております。
また、病虫害の発生も平年並みに見られていることから、引き続き防除対策を呼びかけております。
このほか、現在までに発注いたしました主な土木建設等事業の進捗状況は別紙( 1 ) のとおりであり、8 月までの主要な業務行事等の実施状況は別紙( 2 ) のとおりであります。
それでは、今期定例会に提案申し上げました議案及び報告事件について、その概要を申し上げます。
はじめに、報告事件について申し上げます。
報告第2 1 号及び報告第2 2 号の専決処分の報告については、いずれも議会の指定に基づく損害賠償額の決定の報告であります。
専決処分書に記載のとおり、報告第2 1 号は、市道側溝蓋の一部欠落により相手方車両が脱輪し損傷したもの、報告第2 2 号は、市道上のポットホールにより相手方車両が損傷したものでありますが、それぞれ相手方と損害賠償について合意し、地方自治法第1 8 0 条第1 項の規定により専決処分を行い、示談をいたしましたので、同条第2 項の規定により報告するものであります。
報告第2 3 号令和7 年度健全化判断比率及び資金不足比率については、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3 条第1 項及び第2 2 条第1項の規定により、監査委員の審査に付した健全化判断比率及び資金不足比率を報告するものであります。
報告書に記載のとおり、令和7 年度の実質公債費比率は9 . 3 パーセント、将来負担比率は2 3 . 3 パーセントとなり、いずれも財政の早期健全化のための計画を定めなければならないとされる基準を下回っております。
次に、議案の説明を申し上げます。
今期定例会に提案いたしました事件は、2 7 件であります。
まず、議案第5 7 号から議案第7 1 号までの1 5 件については、令和7 年度一般会計、特別会計及び企業会計に係る決算をそれぞれ議会の認定に付すものであります。
議案第5 7 号一般会計歳入歳出決算については、国・県の財政支援措置等を効果的に活用するとともに、経費支出の効率化等に努めた結果、その収支は、
- 歳入総額 322億4 , 9 1 0 万5 千円
- 歳出総額 308億6 , 4 6 6 万2 千円
- 収支差引 13億8 , 4 4 4 万3 千円
の黒字決算となり、翌年度に繰り越すべき財源を差し引いた実質収支額は1 0 億7 , 5 7 8 万1 千円の黒字となったものであります。
主要な施策の詳細については、別冊の「成果説明書」をご覧いただきたいと存じます。
また、歳入の市税等における収入未済、不納欠損の要因等については、別紙( 3 ) のとおりであります。
議案第5 8 号国民健康保険特別会計歳入歳出決算については、事業勘定における国保税率について医療給付費分、後期高齢者支援金分、介護納付金分とも応能応益の負担割合を5 0 対5 0 とし、算定方式を所得割、被保険者均等割及び世帯別平等割の3 方式で行いました。
収支では、被保険者1 人当たりの療養給付費が前年比2 . 3 パーセント増となりましたが、国保税を予算額より多く確保できたことなどから、
- 歳入総額 51億4 , 1 8 6 万6 千円
- 歳出総額 50億2 , 9 3 0 万円
- 収支差引 1億1 , 2 5 6 万6 千円
の黒字決算となりました。
また、直営診療施設勘定については、地域医療の拠点施設として医療業務にあたり1 6 3 万5 千円の黒字決算となりました。
議案第5 9 号後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算については、保険料の徴収と広域連合への納入が主な内容でありますが、
収支では、
- 歳入総額 8億5 , 9 4 0 万9 千円
- 歳出総額 8億5 , 5 2 2 万円
- 収支差引 4 1 8 万9 千円
の黒字決算となりました。
議案第6 0 号介護保険特別会計歳入歳出決算については、第九期介護保険事業計画を基に、保険給付の適正化及び介護保険財政の安定化に努めた結果、収支では、
- 歳入総額 66億4 , 9 6 1 万円
- 歳出総額 63億2 , 0 6 5 万2 千円
- 収支差引 3億2 , 8 9 5 万8 千円
の黒字決算となりました。
議案第6 1 号土地取得特別会計歳入歳出決算については、基金運用利子を土地開発基金に繰出し、基金の適正管理に努めました。
なお、令和7 年度の土地開発基金の運用状況は、「成果説明書」に併せて提出しております「定額運用基金運用状況」をご覧いただきたいと存じます。
議案第6 2 号公設地方卸売市場特別会計歳入歳出決算については、令和7 年度の売上げが、
青果部3 億4 , 3 8 7 万4 千円で前年度対比1 0 . 4パーセントの減、
水産物部1 億7 , 1 2 1 万8 千円で前年度対比6 . 2 パーセントの減、全体では前年度対比で9 . 0 パーセントの減となりましたが、
会計の収支においては2 6 万4 千円の黒字決算となりました。
議案第6 3 号茂原財産区特別会計歳入歳出決算、
議案第6 4 号田沢財産区特別会計歳入歳出決算、
議案第6 5 号石平財産区特別会計歳入歳出決算、
議案第6 6 号針道財産区特別会計歳入歳出決算及び議案第6 7 号小手森財産区特別会計歳入歳出決算の5 件については、それぞれ財産区管理会の運営及び財産の適正な維持、管理に努めました。
議案第6 8 号工業団地造成事業会計決算については、長命工業団地への誘致活動を積極的に推進しましたが、売却までには至りませんでした。
議案第6 9 号宅地造成事業会計決算については、二本松駅南住宅団地造成事業に係る一般分譲の宅地1 0 区画を販売するとともに、企業債の一部を繰上償還いたしました。
議案第7 0 号水道事業会計未処分利益剰余金の処分及び決算については、二本松及び安達地域の上水道事業における年度末の給水件数は、前年度と比較して1 7 件の増、年間有収水量では前年度対比0 . 4 パーセントの減となりました。
岩代簡易水道事業における年度末の給水件数は、前年度と比較して1 0件の減、年間有収水量では前年度対比2 . 3 パーセントの減となり、東和簡易水道事業における給水件数は、前年度と比較して3 件の減、年間有収水量では前年度対比0 . 9 パーセントの増となりました。
事業全体の収支については、消費税・地方消費税込みで、
- 事業収益 1 4 億4 , 1 1 4 万9 千円
- 事業費 1 2 億8 , 2 2 4 万6 千円
- 収支差引 1億5 , 8 9 0 万3 千円
の黒字となり、結果として消費税・地方消費税抜きで1 億3 , 4 5 2 万1 千円が当年度未処分利益剰余金となりますが、
そのうち6 , 1 5 9 万5千円を減債積立金に積み立て、残りの7 , 2 9 2 万6 千円は資本金に組み入れるものであります。
なお、このうち両簡易水道事業における収支については、一般会計からの補助により当年度純損失は発生しておりません。
また、資本的支出としましては、上水道施設拡張事業、その他施設改良工事等を実施いたしました。
議案第7 1 号下水道事業会計決算については、流域関連公共下水道の二本松処理区では、処理区域面積が4 5 3 . 4 ヘクタールとなり、全体計画面積に対する整備率は6 3 . 6 パーセント、下水道水洗化率は7 5 . 2 パーセントといずれもやや増加いたしました。
また、安達処理区では、処理区域面積が1 8 9 . 3 ヘクタールとなり、整備率は6 3 . 2 パーセント、下水道水洗化率は8 4 . 2 パーセントといずれもやや増加いたしました。
特定環境保全公共下水道の岳処理区では、処理区域面積3 4 ヘクタール、整備率9 7 . 1 パーセントと前年度同様でありましたが、下水道水洗化率は4 9 . 1 パーセントとやや減少いたしました。
また、岩代処理区では、処理区域面積7 5 . 5 ヘクタール、整備率9 8 . 1 パーセントと前年度同様でありましたが、下水道水洗化率は6 3 . 7 パーセントとやや減少いたしました。
なお、事業収支については、一般会計からの補助により当年度純損失は発生しませんでした。
以上が各会計決算の概要であります。詳細はそれぞれの決算書をご覧いただきたいと存じます。
引き続き、決算以外の議案について説明申し上げます。
議案第7 2 号市税条例の一部改正については、地方税法の一部改正に伴い、特定一般用医薬品等購入費を支払った場合の個人市民税に係る医療費控除の特例期間を令和9 年度以後も継続することや、固定資産税の家屋と償却資産の免税点を引き上げることなど、所要の改正を行うものであります。
議案第7 3 号印鑑の登録及び証明に関する条例の一部改正については、出入国管理及び難民認定法及び日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法の一部改正に伴い、多機能端末機による印鑑登録証明書の交付の申請に必要なものに、特定在留カード等を加えるため、所要の改正を行うものであります。
議案第7 4 号認可地縁団体印鑑の登録及び証明に関する条例の一部改正については、地方自治法施行規則の一部改正に伴い、引用条項を改めるため、所要の改正を行うものであります。
議案第7 5 号家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例及び特定乳児等通園支援事業の運営の基準に関する条例の一部改正については、家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準等の一部改正に伴い、児童対象性暴力等の防止に係る規定を加えるため、所要の改正を行うものであります。
議案第7 6 号市営住宅設置条例の一部改正については、市営住宅の老朽化に伴い、その一部を用途廃止するため、所要の改正を行うものであります。
議案第7 7 号市立小学校及び中学校条例等の一部改正については、新たに義務教育学校を設置するため、所要の改正を行うものであります。
議案第7 8 号財産の処分については、昨年度更新したことにより不用となった小中学校学習用タブレット端末を売却するものであり、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。
本件につきましては、7 月2 7 日に当該タブレット端末の公売を指名競争入札にて行った結果、東金属株式会社
が1 台当たり6 , 0 2 0 円で落札し、消費税及び地方消費税を加算して、1 台当たり6 , 6 2 2 円で8 月7 日に仮契約を締結したものであります。
なお、処分台数の総数は、3 , 1 0 0 台であり、処分価格総額は、2 , 05 2 万8 , 2 0 0 円であります。
入札結果につきましては、お手許の資料のとおりでありますので、ご覧いただきたいと存じます。
次に、補正予算の説明を申し上げます。
議案第7 9 号令和8 年度一般会計補正予算についてでありますが、今回の予算補正につきましては、
- 本算定の結果に基づく普通交付税等の補正措置
- 前年度繰越金確定による健全財政運営を図るための措置
- 令和7 年度国県負担金等の確定に伴う返還金
などを主として計上いたしました。
歳出の主なものを款別に申し上げますと、
総務費で
- 決算剰余金を受けての財政調整基金、減債基金及び地域振興整備基金への積立金の増 7 0 0 , 0 0 0 千円
- 旧福島介護福祉専門学校跡地建物解体設計業務委託料に3 , 4 0 2 千円
- 道の駅「安達」智恵子の里指定管理業務委託料の増8 , 0 0 0 千円
民生費で
- 医療的ケア児コーディネーターを新たに設置する経費に5 6 0 千円
- 民間事業者が運営する学童保育所の改修経費等助成等の増1 , 4 6 3 千円
衛生費で
- 生活用水確保のための井戸ボーリング工事費補助金の増7 , 0 0 0 千円
土木費で
- 道路等維持管理経費の増 30, 0 0 0 千円
- 生活道路整備費補助金の増 6, 5 0 0 千円
教育費で
- 寄附金受納による小中学校図書購入費の増 1, 0 0 0 千円
などであります。
また、歳入におきまして、特定財源以外の主なものは、
- 地方特例交付金の減 △2 8 , 8 6 1 千円
- 普通交付税の増 36 , 1 6 7 千円
- 前年度繰越金の増 1 , 0 2 5 , 7 8 1 千円
などであり、そのほか歳出に関連する特定財源につきましては、精査のうえ計上いたしました。
以上の結果、歳入における補正合計額は1 0 億4 , 5 6 6 万6 千円で、歳出における必要財源の合計額が8 億1 , 0 3 0 万9 千円となりましたので、差引額2 億3 , 5 3 5 万7 千円は、今後の財政需要に係る調整財源として予備費に留保することとし、
補正後の歳入歳出予算の総額を3 1 4 億2 , 1 7 7 万1 千円とするものであります。
予算第2 条繰越明許費は、旧福島介護福祉専門学校跡地建物解体設計業務委託について、履行期間が年度を跨ぐため、
予算を翌年度に繰越して執行するものであります。
予算第3 条債務負担行為の追加は、道の駅「安達」智恵子の里指定管理業務ほか1 0 件を追加するものであります。
議案第8 0 号令和8 年度国民健康保険特別会計補正予算については、事業勘定及び直営診療施設勘定において、歳入で前年度繰越金の確定額を補正し、歳出では同額を年度内調整財源として予備費に留保するものであります。
議案第8 1 号令和8 年度後期高齢者医療特別会計補正予算については、歳入で前年度繰越金の確定額を補正し、歳出では同額を広域連合納付金として措置するものであります。
議案第8 2 号令和8 年度介護保険特別会計補正予算については、歳入で支払基金からの交付金及び前年度繰越金の確定額を補正し、歳出では決算剰余金による介護給付費準備基金積立金及び国県負担金の返還金等を措置するものであります。
議案第8 3 号令和8 年度水道事業会計補正予算については、歳出で世界的半導体不足等の影響を受け、料金システム用サーバ導入に係る備品購入費を減額し、現行システムを維持更新するための業務委託料を増額措置するものであります。
以上が提案申し上げました議案の概要であります。
よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。