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市長からの手紙(令和8年4月)

日本一の桜の郷 二本松


日増しに暖かくなり、春光うららかに花の便りの聞かれる頃となりました。
卒業や進級、就職や人事異動などで新しい環境へと移る時期でもあり、新たな門出に夢膨らませながら、人生の岐路を迎える人もたくさんおられます。
春という季節を寿ぎながら、この時期ならではの風情を楽しむのも良いのではないでしょうか。


日本人に最も親しまれ、愛されている花 「桜」 。
冬の寒風にさらされ、葉を落とし、ぽつんと立つ桜の木を見ると、
春にはほんのりと柔らかく花が咲くとは、想像し難いものがあります。
まさに春という季節の縁を得て、 この中に宿っていた花芽が吹き出すのです。


桜は、春になって山から田の神様が降りてきて宿る木とされてきました。
日本各地には 「種まき桜」 と呼ばれる木があり、枝に花芽が見えると、雪解けの田んぼを掘り起こし水が張られ、苗床、種籾を蒔き、稲の苗が生育されます。
桜が開花し、花が散り始める頃、田植が行われ、秋口まで続く米作りが始まります。


天地自然の動きに合わせて生活するさまは、日本民族の高度で豊かな精神性を感じさせます。
 「桜梅桃李」 という言葉のとおり、桃や桜の花のように見事に花を咲かせ実を結び、子孫永遠の幸せの道を歩みたいものです。


日本人の精神には信仰と言えるほど、桜への深い想いが層を成しています。
日本の原風景ともいえる桜のスポットが人々の心をひきつけます。


県内のカメラマンが選ぶ2026年春場所 「県内1本桜番付表」 の全番付71本のうち、二本松市内の桜が12本も選ばれました。 
「日本さくら名所100選」 にも選ばれている霞ヶ城公園には2500本もの桜が咲き誇り、石垣までやわらかな薄紅色に染まります。

桜は、出会いと別れ、挑戦と再出発、誇りと祈り、一年分の物語を、わずか数週間で一気に語り尽くす、春の語り部です。

先人の歩みを見守り、子どもたちの未来を祝福してきた、希望の象徴である桜を、これからも皆さまと共に咲かせてまいります。





                                                 二本松市長 三保 恵一

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  • 【更新日】2026年4月1日
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