企画展の概要
本企画展では、令和5年7月に市指定文化財に指定した「加藤明利墓所附加藤明利位牌」(クリックすると文化財の紹介ページに移動します)と丹羽氏入部前、加藤氏支配時代の二本松について紹介します。本企画展での主な展示内容は以下のとおりです。
丹羽氏入部前の二本松城主・加藤明利(かとうあきとし)について
加藤明利は寛永5年(1628)に二本松城主となり、領内支配を行うため、二本松城を防衛力と行政機能を高めた近世城郭へと改修し、現在みられる二本松城の姿を築きあげた人物です。寛永18年(1641)に43歳で亡くなるまでの13年間、二本松城の本丸石垣の拡張や搦手門の強化、三ノ丸の整備に尽力しました。
本企画展では、市内顕法寺(けんぽうじ)(クリックするとGoogleマップのページに移動します)に所蔵されている「加藤明利位牌」をはじめ、市内太田(旧・東和町)に現存する加藤氏支配時代に領民に出されたお触書を展示します。また、明利が二本松城主となった前後の時代の城絵図もパネル展示や床面展示にて見ることができます。展示を通して、加藤明利と二本松の関わりや二本松城が時代とともにどのように整備されていったのかを学ぶことができます。
加藤明利の父・加藤嘉明(かとうよしあき)について
加藤明利の父である加藤嘉明は、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)と織田家筆頭家老・柴田勝家が戦った賤ヶ岳合戦において、秀吉方で戦った戦国武将です。本企画展では、加藤嘉明の来歴や活躍などをパネル展示で紹介しています。”加藤嘉明画像”をはじめ、”賤ヶ岳合戦図屏風”や”関ヶ原合戦図屏風”、嘉明が築城に携わった”松山城”や”会津若松城”をパネル展示で見ることができます。
企画展示室の様子
(左・企画展示室入口から撮影、右・本企画展のメインの展示物である「加藤明利位牌」)
企画展のチラシはこちらから(クリックすると「二本松歴史館企画展「加藤明利と二本松」の開催について」のページに移動します)