三百年の伝統を今に伝える
材料を厳選、天然木の美しい木肌をそのまま生かした手作り家具は、職人の技と経験の最高傑作。最近は、本物志向の家具として人気を呼んでいます。
整理箪笥
飾棚
階段箪笥
家具について
二本松家具の歴史は古く、約300年の伝統を持つといわれています。当時、奥州二本松藩の城造りに携わった建築大工職人が、あわせて城内の調度品を造ったのが始まりとされています。
指物職人の手造りで1品1品丹念に仕上げられ、大きさ、色合い、デザイン等は自由にオーダーすることができます。厳選された木材をもとに、家具の表面には耐久性のある年代物の天然欅材、内部の引出し、側板には吸湿性の高い桐材をふんだんに使用し、「柄組(ほぞぐみ)」と呼ばれる工法で造られます。また、表面を漆塗りにして仕上げた箪笥が多く、機能を重視した比較的シンプルな造りになっています。
現在、日本の生活は洋風化が進み都市での生活が主流となり、和家具を使用するお家も少なくなりました。そこで、この状況を打破すべく、平成4年に二本松木工家具協同組合による統一ブランド「二本松城家箪笥」が誕生しました。ブランドの目的には、「和家具を現代の生活の中に復活させよう!」という意味もあり、伝統の和家具の良さを踏襲しつつも、金具、寸法、色、素材を現代の生活様式に合うデザインにしています。家具の種類も食器棚、整理箪笥、衣装箪笥、テレビ台等バリエーションも豊富で、重厚かつ華麗なデザインが目を引きます。平成9年度には、「福島県伝統的工芸品」の指定を受けています。
また、平成8年度からは、家具の展示販売会「二本松家具まつり」を毎年9月に市内で開催しています。さらに、県内外の物産展にも積極的に参加し、その活動をPRしています。その甲斐もあり、現在は近県はもとより遠くは関西、九州からも注文が届くようになりました。高い信頼と強い人気を得て、全国的にも認められた伝統と技の最高傑作「二本松城家箪笥」をぜひご覧ください。