独立行政法人国際協力機構二本松青年海外協力隊訓練所は、研修員の受入れ事業や、青年海外協力隊事業など、政府ベースの技術協力やその付帯業務を福島県において、官公庁や地方公共団体、民間の協力を得て実施しています。また、それにともなう各種広報など、多岐にわたる活動を年間を通して展開しています。
青年海外協力隊の募集
国際協力機構では、開発途上国の経済・社会の発展のために、技術・技能を身につけた心身共に健全な日本の青年を「青年海外協力隊」として派遣し、それら各国の国造りに協力しています。協力隊員は、受入れ国の人々と職場や日常生活をともにすることで、開発途上国の民衆の心情を理解し、信頼関係の上に立って国造り、人造りに協力することを目的に派遣されるボランティアです。隊員の派遣を要請される職種は実に様々ですが、派遣部門は農林水産、加工、保守操作、土木建築、保健衛生、教育文化、スポーツの7部門からなっており、約194の職種にわたって現在75か国で約2,470名の隊員が活動しています。
二本松訓練所では、県内協力隊OB会等の協力を得て、春秋年2回の隊員募集と第1次選考会を実施するほか、各種講演会や展示会を実施しています。
このほか、協力隊への現職参加が可能な場合、勤め先に人件費の一部や間接費(民間の場合のみ)を補てんする制度を設けており、民間からの参加が容易になるよう配慮しています。
青年海外協力隊の派遣前訓練
「アジア、アフリカ、中近東、中南米、大洋州、東ヨーロッパなど、開発途上国地域の人々のために、自分の技術を活かしてみたい」そうした意欲を持っている若者の希望を達成する道を開いているのが青年海外協力隊です。
協力隊は国際協力機構の実施する事業で昭和40年の発足以来、すでに71か国へ2万6千人を超す青年が派遣されてきました。
各国で活躍する協力隊員は現地の人々とともに働きつつ、途上国が必要としている国造り、人造りに協力しています。ここに、協力隊活動の真価があります。異文化の中で活動する…そのためには、青年のもつ情熱やバイタリティーが不可欠なのです。
こうした協力隊の活動は、内外から高く評価されており、相手国からの派遣要請も年々増加しています。
訓練では、現地で充実した協力隊活動をするために、70日間にわたり外国語の集中訓練を実施する他、協力隊理念、国際協力、異文化理解、任国の事情等の講座(公開講座を含む)を行っています。
また、任国における体力の維持、増進のためのスポーツ等の訓練、調理技術等を学ぶ野外訓練、地域の方々とふれあいができる所外活動も行われています。
現在青年海外協力隊の派遣前訓練は二本松訓練所の他に長野県の駒ケ根訓練所においてそれぞれ年間4回実施されており、当訓練所では主としてアジア、アフリカ、中近東を中心とする約30ケ国へ派遣が予定されている隊員候補生に対する訓練を受け持っています。
※詳しくは、JICA二本松(外部サイト)をご覧いただくか、二本松青年海外協力隊訓練所までお問い合わせください。
お問い合わせ
二本松青年海外協力隊訓練所
住所:福島県二本松市永田字長坂4-2
電話:0243-24-3200(代表)
Fax:0243-24-3214