梅毒が増加しています!
2022年、全国で過去最多の約13,000人が梅毒と報告され、福島県でも医療機関等から過去最多の160人の報告がありました。
梅毒とは
梅毒は、梅毒トレポネーマに感染することによりおこる全身性疾患です。
性的な接触(他の人の粘膜や皮膚と直接接触すること)によって感染する性感染症の一つです。
梅毒に感染すると
梅毒に感染すると、性器や口の中に小豆から指先くらいのしこりができたり、痛み、かゆみのない発疹が手のひらや体中に広がることがあります。また、これらの症状が消えても感染力が残っているのが特徴です。
時期によって自然に軽快することがありますが、抗菌薬で治療しない限り、体内から病原体がいなくなるわけではなく、他の人にうつす可能性があります。
早期の薬物治療で完治が可能です。しかし、検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、重大な合併症をおこすことや、時には死にいたることもあります。
妊娠中の梅毒感染は特に危険です
妊娠中の梅毒感染は特に危険です。妊娠している人が梅毒に感染すると、母親だけでなく胎盤を通じて胎児にも感染し、死産や早産になったり、生まれてくるこどもの神経や骨などに異常をきたすことがあります。生まれたときに症状がなくても、遅れて症状が出ることもあります。
予防するためには
感染部位と粘膜や皮膚が直接接触をしないように、コンドームを使用することが有効です。ただし、コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染が起こる可能性があるため、完全に予防できないこともあります。
正しい知識を持ち、予防や早期発見のための行動が必要です。適切な治療をすることで治癒しますが、一度治っても再び感染することがある性感染症です。
パートナーと一緒に検査を受け、症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。