帯状疱疹について
帯状疱疹は、子どもの時に感染した水痘(みずぼうそう)ウイルスを原因として発症する病気です。
通常は悪さをすることはありませんが、過労やストレスなどで免疫力が低下した際に、体内に潜んでいた水痘ウイルスが活性化して帯状疱疹を引き起こします。
症状は、水膨れを伴う赤い発疹ができ、強い痛みを伴うことが多く、特に50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。症状が治った後も、約2割の方は、長い期間痛みが残り、生活の質が大きく低下する恐れがあります。
帯状疱疹ワクチンについて
ワクチンの効果と副作用
乾燥組み換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス®」 (不活化ワクチン) |
乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン®」 (生ワクチン) |
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接種回数 | 2回 | 1回 |
接種方法 | 筋肉内注射 | 皮下注射 |
免疫の持続期間 | 10年以上 | 5年程度 |
発症予防効果 |
接種後1年時点:9割以上の予防効果 |
接種後1年時点:6割程度の予防効果 接種後5年時点:4割程度の予防効果 接種後10年時点:- |
注意点 |
2回目は、1回目の接種から2か月後に接種を受けてください。2か月を超える場合は、6か月後までに接種を受けてください。 |
免疫機能に異常のある疾患をお持ちの方や免疫を抑制する治療を受けている方は接種できません。 |
主な副反応 |
70%以上:注射部位の疼痛 |
30%以上:注射部位の発赤 |
定期接種
令和7年4月1日より帯状疱疹ワクチンの定期接種が開始されました。
定期接種の対象となる方
(1)65歳の方
(2)65歳を超える方については、経過措置として、5歳年齢ごと(70,75,80,85,90、95、100歳)に対象となります。
※100歳以上の方は令和7年度に限り全員を対象とします。
<令和7年度の対象者>
・65歳:昭和35年4月2日~昭和36年4月1日生
・70歳:昭和30年4月2日~昭和31年4月1日生
・75歳:昭和25年4月2日~昭和26年4月1日生
・80歳:昭和20年4月2日~昭和21年4月1日生
・85歳:昭和15年4月2日~昭和16年4月1日生
・90歳:昭和10年4月2日~昭和11年4月1日生
・95歳:昭和5年4月2日~昭和 6年4月1日生
・100歳以上:大正15年4月1日以前に生まれた方
(3)そのほか、60歳以上65歳未満の者でヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方
※対象となる方には、個別にご案内を差し上げます。
使用するワクチンの種類と自己負担額
定期接種に用いるワクチン
ワクチン | 接種方法 | 接種回数 | 自己負担額 |
乾燥組み換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス®」 (不活化ワクチン) |
筋肉注射 | 2回 | 7,000円/回 |
乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン®」 (生ワクチン) |
皮下注射 | 1回 | 3,000円 |
・組み換えワクチンまたは生ワクチンのいずれかのみとし、交互接種はできません。
・どちらのワクチンを接種されるかはかかりつけ医にご相談ください。
・過去に任意接種で帯状疱疹ワクチン(組み換えワクチンまたは生ワクチン)の予防接種を受けたことがある方は、予防接種法に基づき、基本的には定期接種の対象外となります。(※帯状疱疹ワクチン任意接種助成を受けた方も定期接種の対象外となります。)
・定期接種の対象者が既に一部の接種を任意接種として行った場合は、残りの接種を定期接種として受けることができます。
任意接種助成について
定期接種の対象にならない方で、帯状疱疹予防接種を希望される方について、接種費用の一部を助成します。
任意接種助成の対象となる方
・50歳以上(接種日時点)で、定期接種の対象にならない方
※過去に帯状疱疹ワクチンの接種(生ワクチンを1回以上または組み換えワクチンを2回以上)を受けた方は対象外です。
助成額
ワクチン | 接種回数 | 助成額 |
乾燥組み換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス®」 (不活化ワクチン) |
2回 |
10,000円/1回 ※2回分まで助成します |
乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン®」(生ワクチン) | 1回 |
5,000円 |
※組み換えワクチンは上限2回、生ワクチンは上限1回のいずれかのみとし、生涯に一度の助成とします。
※どちらのワクチンを接種するかは、かかりつけ医にご相談ください。
※なお、本助成を利用して帯状疱疹予防接種を実施した場合、原則として定期帯状疱疹予防接種の対象外となります。
手続きについて
1.事前に申請が必要です。健康増進課(安達保健福祉センター)、二本松保健センター、岩代支所地域振興課、東和支所地域振興課にお越しください。予診票を交付します。
※受付時間 平日 午前8時半から午後5時15分 ※二本松保健センターについては午前9時から午後4時30分まで
2.安達管内の実施医療機関以外で予防接種を受ける際には、償還払いとなります。接種後に、次のものを持参のうえ上記申請場所で手続きをしてください。
予診票(原本)
領収書、明細書
振込口座通帳