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平成29年第5回二本松市議会(9月)定例会

市議会9月定例会を招集いたしましたところ、ご多用の中ご参集を賜りまして、誠にありがとうございます。

定例会でございますので、提出事件の説明を申し上げます前に、現在までの主な事務事業の執行状況等についてご報告を申し上げます。

国際交流事業の「市民の翼」中学生海外派遣事業につきましては、去る7月28日から8月4日までの8日間の日程で、佐藤正弘福祉部長を団長として中学生10名がアメリカ合衆国ハノーバー町等を訪問いたしました。現地ではホームステイを行い、アメリカの市民生活や文化などを肌で感じ、友好、交流と国際親善を深め、また朝河貫一博士ゆかりのダートマス大学、イェール大学などを視察して、朝河博士の偉業について認識を深めて参りました。

次に、原子力発電所事故に関連する健康管理対策につきましては、ホールボディカウンターによる内部被ばく線量調査を引き続き実施し、4月から7月末までに313人の受診がありました。このうち、0.6%にあたる2人に検出下限値以上の測定値が見られましたが、幸いにして問題のある事案はありませんでした。

なお、ガラスバッチによる外部被ばく線量調査につきましては、7月15日までの2ヶ月間の調査を終了し、現在分析作業中であります。

次に、農作物の状況について申し上げます。

水稲については、出穂期が平年より数日早まりましたが、生育は、ほぼ順調に推移しております。ただし、8月に入ってから低温傾向で、日照時間も少ない気象状況となっており、中山間地域などで、まだ穂が揃っていないほ場もあることから、今後の生育やいもち病等の発生に注意が必要となっております。

野菜については、成育が軟弱徒長気味となっており、草勢の維持のために追肥等適正な肥培管理を行うとともに、病害虫の適期防除に努める必要があります。

果樹については、日照条件を改善するため、りんごや梨においては、枝吊りや支柱仕立て等により、樹冠内部の日当たりを確保することや、樹勢等の状況に応じ修正摘果を実施し、適正な着果管理に努めるよう指導しております。

なお、米の生産数量につきましては、現在のところ現地確認等を行い集計中ではありますが、生産者が計画した主食用米の生産量は、県から示された米の生産数量目標の数値内に収まっておりますので、市全体として達成する見込であります。

このほか、現在までに発注いたしました主な土木建設等事業の進捗状況は別紙(1) [PDFファイル]のとおりであり、8月までの主な業務行事等の実施状況は別紙(2) [PDFファイル]のとおりであります。

それでは、今期定例会に提案申し上げました議案及び報告事件について、その概要を申し上げます。

はじめに報告事件について申し上げます。

報告第21号専決処分の報告は、議会の指定に基づく損害賠償額の決定の報告であります。専決処分書に記載のとおり、市有自動車の衝突事故に関するものでありますが、相手方と損害賠償について合意し、地方自治法第180条第1項の規定により専決処分を行い、示談をいたしましたので、同条第2項の規定により報告するものであります。ご理解を賜りたいと存じます。

報告第22号一般会計継続費精算報告書については、平成28年度一般会計において、継続費にかかる継続年度が報告書のとおり終了いたしましたので、地方自治法施行令第145条第2項の規定により報告するものであります。

報告第23号健全化判断比率及び資金不足比率については、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定により監査委員の審査に付した健全化判断比率及び資金不足比率を報告するものであります。報告書記載のとおり、平成28年度の実質公債費比率は11.6%、将来負担比率は64.1%となり、いずれも財政の早期健全化のための計画を定めなければならないとされる基準を下回っております。

次に、議案の説明を申し上げます。

今期定例会に提案いたしました事件は、36件であります。

まず、議案第70号から議案第88号までの19件については、平成28年度一般会計、特別会計及び企業会計にかかる決算をそれぞれ議会の認定に付すものであります。

議案第70号一般会計歳入歳出決算では、市税や地方交付税等が予算額を上回って確保されたこと、さらに経費の節減や市政改革に努めた結果、その収支は、

  • 歳入総額 47,050,104千円
  • 歳出総額 44,907,792千円
  • 収支差引 2,142,312千円

の黒字決算となり、翌年度に繰り越すべき財源を差引いた実質収支額は1,557,985千円の黒字となったものであります。主要な施策の詳細については、別冊の「成果説明書」をご覧いただきたいと存じます。また、歳入の市税等における収入未済、不納欠損の要因等につきましては、別紙(3) [PDFファイル]のとおりであります。

議案第71号国民健康保険特別会計歳入歳出決算では、事業勘定における国保税率については医療分、後期高齢者支援分、介護分とも応能応益の賦課割合を標準負担割合とし、算定方式を所得割、被保険者均等割及び世帯別平等割の3方式で行いました。収支では、一般被保険者1人当たりの医療給付費が対前年比1.9%増となりましたが、財政調整交付金が予算額を上回って交付されたことなどから、

  • 歳入総額 7,188,098千円
  • 歳出総額 6,873,302千円
  • 収支差引 314,796千円

の黒字決算となりました。

また、直営診療施設勘定につきましては、地域医療の拠点施設として医療業務に当たり、460千円の黒字決算となりました。

議案第72号後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算は、保険料の徴収と広域連合への納入が主な内容でありますが、収支で、

  • 歳入総額 562,663千円
  • 歳出総額 561,183千円
  • 収支差引 1,480千円

の黒字決算となりました。

議案第73号介護保険特別会計歳入歳出決算では、保険事業勘定及び介護サービス事業勘定とも、第六期介護保険事業計画を基に、保険給付の適正化及び介護保険財政の安定化に努めた結果、保険事業勘定の収支では

  • 歳入総額 5,592,738千円
  • 歳出総額 5,323,910千円
  • 収支差引 268,828千円

の黒字決算となり、介護サービス事業勘定の収支でも、21,839千円の黒字決算となりました。

議案第74号土地取得特別会計歳入歳出決算では、土地開発基金からの繰入金によって、本町一丁目地内用地及び雇用促進住宅「あだち宿舎」の土地、建物を取得したほか、一般会計への土地売払収入と基金運用利子を土地開発基金に繰出し、基金の適正管理に努めました。なお、平成28年度の土地開発基金の運用状況は、「成果説明書」に併せて提出しております「定額運用基金運用状況」をご覧いただきたいと存じます。

議案第75号公設地方卸売市場特別会計歳入歳出決算においては、当年度の取引額が、青果部では477,319千円で、前年度対比3.5%の増、水産物部では282,729千円で、前年度対比1.5%の減、全体では前年度対比で1.6%の増となり、会計の収支では、3,186千円の黒字決算となりました。

議案第76号佐勢ノ宮住宅団地造成事業特別会計歳入歳出決算では、分譲地の販売促進に努めた結果、1区画分の売却収入があり、一般会計への繰出しを行ったほか、更なる販売促進及び維持管理に努めました。

議案第77号岩代簡易水道事業特別会計歳入歳出決算及び議案第78号東和簡易水道事業特別会計歳入歳出決算については、水道水の安全と安定供給を図るため、水源及び施設の管理を適切に行いました。有収水量は、前年度対比で、岩代簡水が6.2%の減、東和簡水が3.2%の減となりました。また、岩代地域において施設の修繕等を実施するとともに、東和地域においては拡張事業を行いました。

議案第79号安達下水道事業特別会計歳入歳出決算及び議案第80号岩代下水道事業特別会計歳入歳出決算については、流域関連公共下水道(安達処理区)では、供用面積が176.2ヘクタールとなり、全体計画面積に対する整備率は58.8%、下水道水洗化率は72.0%となりました。特定環境保全公共下水道(岩代処理区)では、供用面積が75.5ヘクタールで、全体計画面積に対する整備率は98.1%、下水道水洗化率は55.8%となりました。

議案第81号茂原財産区特別会計歳入歳出決算、議案第82号田沢財産区特別会計歳入歳出決算、議案第83号石平財産区特別会計歳入歳出決算及び議案第84号針道財産区特別会計歳入歳出決算の4件については、それぞれ財産区管理会の運営及び財産の適正な維持、管理に努めました。

議案第85号工業団地造成事業会計決算については、新たな工業団地を整備するための基本設計業務を一般会計で進めて参りましたので、本会計での経費支出はありませんでした。

議案第86号宅地造成事業会計決算については、将来に向けた宅地供給の検討を進めて参りましたが、事業計画には至りませんでした。

議案第87号水道事業会計未処分利益剰余金の処分及び決算については、年度末の給水件数が前年度と比較して121件の増となりましたが、年間有収水量では前年度対比0.6%の減となりました。

事業の収支については、

  • 事業収益 1,129,772千円
  • 事業費 909,105千円
  • 収支差引 220,667千円

の黒字となり、結果として、消費税・地方消費税抜き額で188,919千円が当年度未処分利益剰余金となりますが、そのうち117,738千円を減債積立金に積み立て、71,181千円は資本金に組み入れるものであります。

また、資本的支出としては、上水道拡張事業、その他施設改良工事等を実施いたしました。

議案第88号下水道事業会計決算については、流域関連公共下水道(二本松処理区)では、供用面積が441.2ヘクタールとなり、全体計画面積に対する整備率は61.9%、下水道水洗化率は65.1%となりました。また、特定環境保全公共下水道(岳処理区)では、供用面積が34ヘクタールで、全体計画面積に対する整備率は97.1%、下水道水洗化率は35.0%となりました。

なお、事業収支については、一般会計からの補助により当年度純損失は発生しておりません。

以上が各会計決算の概要であります。詳細はそれぞれの決算書をご覧いただきたいと存じます。

引き続き決算以外の議案について説明申し上げます。

議案第89号農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員の定数に関する条例制定については、農業委員会等に関する法律の一部改正に伴い、農業委員及び農地利用最適化推進委員の定数を定めるものであります。

議案第90号市税条例の一部改正については、地方税法の一部改正による個人市民税に係る控除対象配偶者の定義変更に伴い、所要の改正を行うものであります。

議案第91号地方活力向上地域における固定資産税の不均一課税に関する条例の一部改正については、地域再生法の一部改正に伴い、所要の改正を行うものであります。

議案第92号塩沢就業改善センター条例等の一部改正については、農村地域工業等導入促進法の一部改正に伴い、塩沢就業改善センター条例、安達就業改善センター条例及び工場等立地促進条例について、所要の改正を行うものであります。

議案第93号都市公園条例の一部改正については、都市公園法の一部改正に伴い、所要の改正を行うものであります。

議案第94号市営住宅設置条例及び市営住宅管理条例の一部改正については、老朽化に伴う市営住宅の一部を用途廃止するため、所要の改正を行うものであります。

議案第95号市道に設ける道路標識の寸法に関する条例の一部改正については、道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部改正等に伴い、所要の改正を行うものであります。

議案第96号市民交流センター条例の一部改正については、大山忠作美術館の管理運営について、指定管理者による管理に移行するため、所要の改正を行うものであります。

議案第97号財産の取得については、280MHz防災行政無線戸別受信機(防災ラジオ)を取得しようとするものであり、議案書記載のとおり平成29年8月8日に仮契約を締結しましたので、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。

次に、補正予算の説明を申し上げます。

議案第98号平成29年度一般会計補正予算についてでありますが、今回の予算補正につきましては、

  • 普通交付税の本算定結果による歳入の補正
  • 前年度繰越金確定による健全財政運営を図るための措置
  • 7月28日の集中豪雨被災箇所の災害復旧に係る措置

などを主として計上いたしました。 歳出の主なものを款別に申し上げますと、

総務費で

  • 決算剰余金を受けての財政調整基金、減債基金、地域振興整備基金及び国際交流基金への積立金の増 930,000千円
  • 定住促進住宅取得奨励金の増 30,000千円
  • 杉田住民センター及び杉田多目的研修集会センター屋根修繕費の増 12,744千円

衛生費で

  • 配水管移設工事に伴う岩代簡易水道事業特別会計繰出金の増 17,074千円

農林水産業費で

  • 草地除染後における牧草の品質・生産性回復対策のための石灰資材購入費の増 30,000千円
  • 林道板目沢支線舗装工事費の増 6,500千円

土木費で

  • 道路補修に係る修繕費及び補修資材費の増 24,600千円
  • 下田橋改修に係る県営事業負担金の増 15,876千円
  • 市道熊野谷線整備のための測量設計等委託料及び土地購入費の増 11,500千円
  • 安達支所周辺駐車場整備面積の増に伴う工事費の増 25,096千円

教育費で

  • 東和小学校太陽熱利用設備修繕費の増 5,970千円

災害復旧費で

  • 農道を含む市道等除染業務委託料の増 400,000千円
  • 7月28日の集中豪雨に係る土木施設単独災害復旧事業費の増 17,400千円

などであります。 歳入につきましては、特定財源以外の主なものは、

  • 普通交付税の増 94,205千円
  • 前年度繰越金の増 1,257,985千円
  • 臨時財政対策債の減 19,712千円

などであり、歳出に関連する特定財源につきましては、精査のうえ計上いたしました。

以上の結果、現計予算の総額に歳入歳出それぞれ1,784,303千円を追加し、予算総額を39,461,350千円とするものであります。

また、予算第2条債務負担行為の補正は、市民との協働による地域づくり補助金ほか2件の追加であり、予算第3条地方債の補正は、合併特例債及び臨時財政対策債の起債限度額の変更であります。

議案第99号平成29年度国民健康保険特別会計補正予算は、事業勘定においては、前年度繰越金の確定による補正措置等であり、直診勘定については、前年度繰越金の確定による補正措置であります。

議案第100号平成29年度後期高齢者医療特別会計補正予算及び議案第102号平成29年度公設地方卸売市場特別会計補正予算の2件についても、前年度繰越金の確定による補正措置であります。

議案第101号平成29年度介護保険特別会計補正予算は、保険事業勘定においては、平成28年度の介護給付費が確定したことに伴い、支払基金から過年度分の交付金の不足額を収入するとともに、国・県の負担金等の返還金を決算剰余金で精算するなどの措置であります。

また、予算第2条保険事業勘定の債務負担行為の補正は、新しく委託を行う二本松三中学区の地域包括支援センター業務委託料の追加であります。

介護サービス事業勘定については、前年度繰越金の確定による補正措置であります。

議案第103号平成29年度岩代簡易水道事業特別会計補正予算は、歳入において、一般会計繰入金の増額、歳出では、下長折地内での配水管移設工事費等の増額を補正措置するものであります。

議案第104号平成29年度東和簡易水道事業特別会計補正予算は、歳入において、配水管移設補償金の増額、歳出では、下田橋配水管添架工事に係る設計業務委託料の増額を補正措置するものであります。

議案第105号平成29年度針道財産区特別会計補正予算は、歳入において、ふくしま森林再生事業の確定に伴う林産物売払収入の増額、歳出では、当該売払収入の財産管理運営基金への積立てについて補正措置するものであります。

以上が提案申し上げました議案の概要であります。

よろしくご審議賜りますようお願いを申し上げます。

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  • 【更新日】2017年10月26日
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