本日、市議会臨時会を招集いたしましたところ、ご多用の中ご参集を賜りまして、誠に恐縮に存じます。
それでは、今臨時会にご提案申し上げました議案および報告事件につきまして、その概要を申し上げます。
はじめに、報告事件について申し上げます。
報告第2号債権放棄の報告については、市債権管理条例第11条の規定に基づき、消滅時効期間満了の私債権に該当する市営住宅使用料に係る債権を令和3年3月25日付で放棄しましたので、同条例第12条の規定により報告するものであります。
次に、議案について申し上げます。
はじめに、議案第36号専決処分の承認を求めることについては、地方税法の一部改正に伴う市税条例等の一部改正であります。
その主な内容は、個人市民税関係として、住宅借入金等特別税額控除の期間を13年とする特例措置について、対象となる住宅への入居の期限を1年間延長し令和4年末までとすることや、固定資産税関係として、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、税額が増加する土地について令和3年度に限り前年度の税額に据え置く特別な措置を講ずることなど、所要の改正を行ったものであります。法の施行後ただちに改正条例を施行する必要があったため、3月31日付で専決処分を行ったものであります。
議案第37号工事委託施行協定の締結については、東北本線二本松・安達間上竹跨線橋補修その他工事について、東日本旅客鉄道株式会社と施行協定の締結をしたいので、議会の議決に付すべき契約および財産の取得または処分に関する条例の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。
次に、補正予算について申し上げます。
議案第38号令和3年度一般会計補正予算については、令和3年2月 13日に発生しました福島県沖地震による災害復旧経費および新型コロナウイルス感染症対策に係る経費等について措置するもので、現計予算の総額に歳入歳出それぞれ6億8,487万円を追加して、予算総額を309億9,906万9千円とするものであります。
歳出の主なものを款別に申し上げますと、
総務費で
- コミュニティ助成事業補助金に 2,800千円
民生費で
- コロナ禍での低所得の子育て世帯を支援するための子育て世帯生活支援特別給付金給付事業に 33,682千円
衛生費で
- 地震により被災した家屋等の解体撤去を行う災害廃棄物処理事業に 180,500千円
商工費で
- 感染症対策資金融資に係る信用保証料補助に 11,200千円
- 感染症対策店舗等衛生環境改善事業補助金に 30,000千円
土木費で
- 福島県沖地震による被災住宅修理支援事業に 74,750千円
災害復旧費で
- 土木施設単独災害復旧事業費の増 123,400千円
- 市営住宅施設災害復旧事業費に 7,506千円
- 農業用施設単独災害復旧事業費の増 18,229千円
- 林業施設単独災害復旧事業費に 43,468千円
- 東和支所等施設修繕に係る総務管理施設災害復旧事業費に 12,968千円
- 市民交流センター施設修繕に係る商工業施設災害復旧事業費に 5,244千円
- 勤労者福祉会館施設修繕に係る労働施設災害復旧事業費に 21,575千円
- 塩沢小学校、二本松第一中学校および二本松第二中学校に係る公立学校施設現年補助災害復旧事業費に 84,920千円
- 二本松北小学校ほか8校および二本松第一中学校ほか4校に係る公立学校施設単独災害復旧事業費に 41,360千円
などであります。
また、歳入においては、歳出に関連する特定財源を精査のうえ計上いたしました。
その結果、歳入における補正合計額が584,870千円で、歳出における必要財源の合計額が715,467千円となりましたので、差引不足額130,597千円については、財政調整基金からの繰り入れ1億円と予備費の減額により措置いたしました。
予算第2条債務負担行為の補正は、東北本線二本松・安達間上竹跨線橋補修その他工事委託の追加であります。
予算第3条地方債の補正は、公営住宅災害復旧事業債ほか4件の追加および農林水産業施設災害復旧事業債ほか1件の限度額の変更であります。
以上が提案申し上げました議案の概要であります。
よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。