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令和5年第4回二本松市議会(6月)定例会

市議会6月定例会を招集いたしましたところ、ご多用の中ご参集を賜りまして誠にありがとうございます。

それでは、6月定例会でございますので、提出事件の説明を申し上げます前に、
令和4年度の決算見込みの状況と本年度の主な事務事業の執行状況等についてご報告を申し上げます。
令和4年度の一般会計及び特別会計は、5 月3 1 日をもって出納閉鎖をいたしました。

各会計の決算見込みは、一般会計においては

  • 歳入総額   336億 5,100万円
  • 歳出総額   314億    300万円
  • 差 引      22億 4,800万円

となりますが、予算の繰越しに伴い翌年度に繰越すべき財源がありますので、実質収支では1 6 億5 , 4 0 0 万円の黒字決算となる見込みであります。

また、各特別会計につきましてもそれぞれ黒字決算の見込みであります。これは、令和4年度各会計の財政運営において、総合計画に基づく諸施策をはじめ、原子力災害からの復旧・復興事業や新型コロナウイルス感染症対策、更には物価高騰対策などを積極的に推進する一方で、市政改革と財政健全化についても同時に推し進め、国・県の財政支援措置等を活用するとともに経費支出の効率化に努めた結果と捉えております。

続いて、本年度の主な事務事業の執行状況等を報告いたします。

はじめに、令和4年度の市税、国民健康保険税等の収納状況及び今年度の市民交通災害共済の加入状況は、別紙( 1 ) のとおりでありました。
関係各位のご協力に対し感謝を申し上げる次第であります。

次に、新型コロナワクチン接種の進捗状況について申し上げます。
令和5 年5月8 日から、6 5 歳以上の高齢者、基礎疾患のある方、医療機関や高齢者施設等の従事者の方を対象として、令和5年春開始接種を開始したところであります。該当する方へは4 月2 5日から接種券の発送を開始し、4月中に配送を完了いたしました。
今後、6 5 歳の誕生日を迎え、新たに対象となる方へは、順次接種券を発送いたします。なお、予約方法につきましては、今まで同様、コールセンターでの電話予約、ウェブサイトでの予約に加え、各地域保健センター、各地区住民センターでの代理予約により実施しております。

次に、観光の誘客状況について申し上げます。
今年の桜は記録的に早い開花となりましたが、霞ヶ城公園をはじめ、合戦場のしだれ桜、中島の地蔵桜など、市内各地で「桜まつり」が開催され、外国人旅行者の姿も見られ、多くの観光客の皆様方に自慢の桜を楽しんでいただきました。
また、5 月2 1 日の第6 9 回安達太良山山開きでは、4年ぶりに山頂行事が通常開催され、好天にも恵まれ、「ほんとの空」の下、多くの登山者に雄大な景色を満喫していただくことができました。

次に、農作物の生育状況について申し上げます。
水稲、野菜につきましては、冬の降雪量が少なかったことや春先の高温少雨の影響に伴い、農繁期の水不足が懸念されておりましたが、5 月上旬から降雨に恵まれ、平年並みに田植えが始まり、概ね予定どおり作付けが完了し、その後の生育は順調に推移しております。
果樹につきましては、3月上旬以降に温暖な気候が続いたことから、りんご、梨などの満開期が平年より1 4 日から16日ほど早まる中、遅霜の影響も少なかったことから概ね順調に生育しております。

次に、原子力発電所事故に関連する健康管理対策の実施状況等について申し上げます。
ホールボディカウンターによる内部被ばく線量調査につきましては、本年度も3 歳以上の市民を対象に、測定のお知らせを送付し希望者に対する測定、内部被ばくに関する情報の提供などを実施しております。
また、ガラスバッチによる外部被ばく線量調査につきましては、測定を希望される市民の方を対象とし、申請によりガラスバッチを送付し、9 月1 日から1 0 月3 1 日までの2 箇月間調査を実施いたします。

以上申し上げましたほか、現在までに発注いたしました主な土木建設等事業の進捗状況は別紙( 2 ) のとおりであり、5 月3 1 日までの業務行事等の実施状況は別紙( 3 ) のとおりであります。
また、現在までに内定している本年度の国、県営等事業費の割当額は別紙( 4 ) のとおりでありますので、ご覧いただきたいと存じます。

それでは、今期定例会に提案申し上げました議案及び報告事件についてその概要を申し上げます。

はじめに、報告事件について申し上げます。
報告第4号から第9号までの6 件は、令和4 年度一般会計並びに宅地造成事業会計及び水道事業会計の各企業会計において、継続費、繰越明許費、事故繰越し及び建設改良費の繰越しとして、それぞれ計算書のとおり翌年度への繰越額が確定いたしましたので、地方自治法施行令第1 4 5 条第1項、第1 4 6 条第2 項及び第1 5 0 条第3 項並びに地方公営企業法第2 6条第3 項及び同法施行令第1 8 条の2 第1 項の規定により報告するものであります。

報告第1 0 号から第1 5 号までの6 件は、地方自治法第2 4 3 条の3 第2 項の規定により、法人の経営状況を説明する書類として、一般財団法人二本松菊栄会ほか2 法人の令和4年度事業報告書及び決算書並びに令和5年度事業計画書及び予算書を提出するものであります。

以上が報告事件であります。

 

次に、議案について申し上げます。

議案第4 7 号福島県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び福島県市町村総合事務組合規約の一部変更については、田村広域行政組合が令和5 年3 月3 1 日に解散したことに伴い、福島県市町村総合事務組合の構成団体の数を減少させること及び規定の整備を行うため、福島県市町村総合事務組合規約を変更する必要があることから、組合規約の変更に関する関係地方公共団体との協議について、地方自治法第2 9 0 条の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。
議案の順序もございますが、次に、議案第4 8 号国民健康保険税条例の一部改正及び議案第5 4 号令和5年度国民健康保険特別会計補正予算の2件について、関連がありますので合せて説明を申し上げます。

本市の国民健康保険の現況につきましては、被保険者数が減少している一方で、被保険者一人当たりの医療給付費は増加しており、依然として、厳しい財政運営を強いられている状況にありますが、令和4 年度決算見込みでは、歳入において収納率の向上により保険税を見込みより多く確保できたことなどから、事業の健全運営を図ることができたところであります。

今回の予算補正につきましては、被保険者の負担抑制に意を用いるとともに、確保すべき事業費納付金の財源等を措置いたしました。
歳出においては、過去の実績及び被保険者数の推移等を勘案して医療費の所要額を推計いたしました。この結果、保険給付費は当初予算との比較で1 億6 , 2 0 1 万2 千円の減となりました。

また、国民健康保険事業費納付金は、県から確定した額が示されたことから9 万3 千円の増となりました。

歳入では、保険給付費に係る県からの交付金の減などにより、県支出金は1 億6 , 5 8 9 万2 千円の減となりました。

これらの算定基礎に基づき、必要となる保険税を算出することになりますが、被保険者の負担軽減を図るため、令和4 年度決算剰余金見込額1 億3 , 5 8 5 万1 千円を全額繰り入れることとし、再計算を行った結果、必要となる保険税の総額は8 億3 , 3 6 1 万6 千円、当初予算と比較して9 ,3 7 0 万6 千円の減となり、最終的に歳入歳出総額では、5 5 億4 , 682 万円、当初予算と比較して1 億6 , 4 3 2 万円の減額補正となったところであります。
これにより、医療給付費分、後期高齢者支援金分を合わせた税率は、前年度対比で、所得割が0 . 1 0 ポイントの減、被保険者均等割が据え置き、世帯平等割が2 0 0 円の引き下げ、被保険者一人当たりの税額は、前年度対比で1 1 5 円、率にして0 . 2 パーセントの増となり、一世帯当たりの税額は、2,054円、率にして1.7 パーセントの減となったところであります。

介護納付金分については、前年度対比で、所得割が0.18ポイントの減、被保険者均等割が5 0 0 円、世帯平等割が3 0 0 円のそれぞれ引き下げとなり、被保険者一人当たりの税額は、前年度対比で1,187 円、率にして4.4 パーセントの減、一世帯当たりの税額は、1,651 円、率にして 5.3パーセントの減となったものであります。

また、医療分、後期高齢者支援金分、介護分を合わせた総額と被保険者及び世帯総数に基づいた一人当たりの税額は、前年度対比で3 4 5 円、率にして0.4 パーセントの減となり、一世帯当たりの税額は、2,984円、率にして2.3 パーセントの減となったものであります。

ご理解賜りたいと存じます。


続いて、議案第49号東日本大震災による被災者に対する市民税等の減免に関する条例の一部改正については、国の財政支援延長に伴い、令和5年度分の国民健康保険税及び介護保険料の減免措置を行うため、所要の改正を行うものであります。

議案第50号印鑑の登録及び証明に関する条例の一部改正については、デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律の施行による電子署名等に係る地方公共団体情報システム機構の認証業務に関する法律の一部改正に伴い、所要の改正を行うものであります。

議案第51号重度心身障がい者医療費の給付に関する条例の一部改正については、こども家庭庁設置法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律の施行による障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律の一部改正等に伴い、所要の改正を行うものであります。

議案第52号工事請負契約の締結については、旧下川崎小学校・旧下川崎幼稚園解体工事に係る工事請負契約の締結について、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。
本工事につきましては、制限付一般競争入札により、5 月 25 日に入札を執行した結果、マルナカ株式会社が1 億150 万円で落札し、消費税及び地方消費税を加算して、契約金額1 億1,165 万円で、5 月26 日に仮契約を締結したものであります。入札結果につきましては、お手許の資料のとおりでありますので、ご覧いただきたいと存じます。

次に、補正予算の説明を申し上げます。

まず、議案第53号令和5年度一般会計補正予算についてでありますが、今回の予算補正につきましては、国県等補助事業の採択等に伴い必要な予算措置を講ずるとともに、物価高騰対策をはじめ、新型コロナウイルスワクチン接種経費や緊急性の高い修繕費などを主として計上いたしました。

歳出の主なものを款別に申し上げますと、

  総務費で

  • 寄附金を受けての地域振興整備基金積立金の増 1 0 , 0 0 0 千円

    民生費で
  • 住民税非課税世帯に対する電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金給付事業に 1 4 4 , 7 1 4 千円

    衛生費で
  • 新型コロナウイルスワクチン接種事業費の増 2 8 5 , 0 6 3 千円

    農林水産業費で
  • 畜産飼料の価格高騰の一部を支援する農業用飼肥料高騰対策事業に3 2 , 1 3 2 千円、
  • 新規就農者支援事業補助金の増 1 2 , 3 2 2 千円

    商工費で
  • 物価高騰等に伴う生活者支援や地域活力回復のため商工団体等が実施する事業に対する補助金の増 2 1 , 8 0 0 千円、
  • 商工業融資事業における中小企業経営合理化資金貸付金等の増4 1 , 4 4 0 千円
  • 地域地場産業に対する支援等に伴う物産振興事業費の増4, 9 3 0 千円

    消防費で
  • 防火水槽新設に伴う防火水槽設置等補助金の増 1 , 5 0 0 千円

    教育費で
  • 地域社会振興財団交付金事業採択に伴う市民講座開催経費の増2 , 7 1 4 千円
  • 施設修繕に伴う市民プール管理運営経費の増 8 , 8 5 5 千円

    災害復旧費で
  • 農業用施設単独災害復旧事業費に 1 8,  2 6 2 千円などであります。

また、歳入においては、歳出に関連する特定財源をそれぞれ精査のうえ計上し、令和4年度決算見込みからの繰越金を6 0 , 0 0 0 千円増額算入いたしました。
以上の結果、現計予算の総額に歳入歳出それぞれ6 2 9 , 3 9 8 千円を追加し、予算総額を2 9, 8 6 8 , 5 3 7 千円とするものであります。

予算第2 条債務負担行為の補正は、南北自由通路整備調査設計業務の追加であります。

予算第3 条地方債の補正は、農林水産業施設災害復旧事業債の追加及び防災施設整備事業債ほか1 件の起債限度額の変更であります。

議案第5 5 号令和5年度介護保険特別会計補正予算については、歳入で東日本大震災の被災者に係る第1 号被保険者の介護保険料を減免するとともに、国の財政支援延長に伴う財政調整交付金等を措置し、歳出では東日本大震災の被災者に対する介護保険サービス利用者負担額の減免分等を措置するものであります。

議案第5 6号令和5年度茂原財産区特別会計補正予算については、東北電力の送電線建設工事に伴い、歳入で立木伐採等補償費を措置するとともに、歳出では同額を財産管理運営基金へ積み立てるものであります。

議案第5 7号令和5年度宅地造成事業会計補正予算については、二本松駅南住宅団地造成事業において実施する確定測量業務に伴い、資本的収入で企業債を計上するとともに、資本的支出では確定測量業務委託料を措置するものであります。

以上が提案申し上げました議案の概要であります。


よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。

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  • 【更新日】2023年2月28日
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