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令和5年第5回二本松市議会(9月)定例会

市議会9月定例会を招集いたしましたところ、ご多用の中ご参集を賜りまして、誠にありがとうございます。

それでは、定例会でございますので、提出事件の説明を申し上げます前に、現在までの主な事務事業の執行状況等についてご報告を申し上げます。

はじめに、新型コロナワクチン接種について申し上げます。
令和5年9月20日から、令和5年秋開始接種が開始となります。対象となる方は、生後6カ月以上の初回接種が完了した方で、追加接種を希望される方となります。重症化防止を目的として実施されるものでありますので、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者、基礎疾患のある方から順次接種券を発送いたします。予約方法は今まで同様、コールセンターでの電話予約、ウェブサイトでの予約、各地域保健センター、各地区住民センターでの代理予約を実施いたします。

次に、農作物の生育状況について申し上げます。
水稲については、出穂期が平年より3日程度早く推移しました。梅雨明け後は高温が続き、不稔や白未熟粒の多発による品質の低下が懸念されるところであります。
また、斑点米カメムシ類が多く発生しており、この10年ほど高い傾向にあり、高温に伴い活動が活発化することから防除対策を呼びかけたところであります。
なお、米の生産数量については、現時点における主食用米作付面積は、1,591ヘクタールで、昨年の実績と比較し約4ヘクタールの減となっております。
野菜については、きゅうり、ピーマン、ナス等の露地野菜の一部で梅雨明け前後の高温の影響により、草勢低下や果形の崩れが見られましたが、全体の収穫量は平年より多くなっております。
また、高温の影響により、病害虫の発生や品質低下が懸念されることから、適期防除や施設栽培での換気、かん水、草勢維持を呼びかけております。
果樹については、ナシ・リンゴの果実は平年並みからやや大きめとなっております。
また、ナシの黒星病の発生は平年より少ない状況にありますが、引き続き防除対策を呼びかけております。

このほか、現在までに発注いたしました主な土木建設等事業の進捗状況は別紙(1)のとおりであり、8月までの主要な業務行事等の実施状況は別紙(2)のとおりであります。

 

それでは、今期定例会に提案申し上げました議案及び報告事件について、その概要を申し上げます。

はじめに、報告事件について申し上げます。

報告第16号専決処分の報告については、議会の指定に基づく損害賠償額の決定の報告であります。専決処分書に記載のとおり、市有自動車の衝突事故による用水路水門及び道路標識の破損に関するものでありますが、今回、道路標識に係る損害賠償について相手方と合意し、地方自治法第180条第1項の規定により専決処分を行い、示談をいたしましたので、同条第2項の規定により報告するものであります。

報告第17号令和4年度一般会計継続費精算報告書については、一般会計に係る継続費について、令和4年度において継続年度が報告書のとおり終了いたしましたので、地方自治法施行令第145条第2項の規定により報告するものであります。

報告第18号令和4年度健全化判断比率及び資金不足比率については、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第2 2条第1項の規定により、監査委員の審査に付した健全化判断比率及び資金不足比率を報告するものであります。
報告書に記載のとおり、令和4年度の実質公債費比率は8. 9パーセント、将来負担比率は4 1 .7パーセントとなり、いずれも財政の早期健全化のための計画を定めなければならないとされる基準を下回っております。

次に、議案の説明を申し上げます。

今期定例会に提案いたしました事件は、31件であります。
まず、議案第58号から議案第73号までの16件については、令和4 年度一般会計、特別会計及び企業会計に係る決算をそれぞれ議会の認定に付すものであります。議案第58号一般会計歳入歳出決算については、市税等が予算額を上回って確保されたこと、さらに経費の節減や市政改革に努めた結果、その収支は、

  • 歳入総額 336億7,544万2千円
  • 歳出総額 313億9,262万1千円
  • 収支差引 22億8,282万1千円

の黒字決算となり、翌年度に繰り越すべき財源を差し引いた実質収支額は16億8,8 8 9万円の黒字となったものであります。主要な施策の詳細については、別冊の「成果説明書」をご覧いただきたいと存じます。
また、歳入の市税等における収入未済、不納欠損の要因等については、別紙(3)のとおりであります。

議案第59号国民健康保険特別会計歳入歳出決算については、事業勘定における国保税率について医療分、後期高齢者支援分、介護分とも応能応益の負担割合を50対50とし、算定方式を所得割、被保険者均等割及び世帯別平等割の3方式で行いました。収支では、一般被保険者1 人当たりの療養給付費が前年比2. 4パーセント増となりましたが、収納率向上により保険税を見込みより多く確保できたことなどから、

  • 歳入総額 55億1,842万9千円
  • 歳出総額 53億6,862万5千円
  • 収支差引 1億4,980万4千円

の黒字決算となりました。
また、直営診療施設勘定については、地域医療の拠点施設として医療業務にあたり109万9千円の黒字決算となりました。

議案第60号後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算については、保険料の徴収と広域連合への納入が主な内容でありますが、収支では、

  • 歳入総額  6億9,003万6千円
  • 歳出総額  6億8,905万3千円
  • 収支差引  98万3千円

の黒字決算となりました。

議案第61号介護保険特別会計歳入歳出決算については、第八期介護保険事業計画を基に、保険給付の適正化及び介護保険財政の安定化に努めた結果、収支では、

  • 歳入総額  65億4,886万6千円
  • 歳出総額  61億7,656万6千円
  • 収支差引  3億7,230万円

の黒字決算となりました。

議案第62号土地取得特別会計歳入歳出決算については、土地開発基金からの繰入金により、( 仮称) 油井中央公園整備事業用地を取得したほか、基金運用利子を土地開発基金に繰出し、基金の適正管理に努めました。なお、令和4年度の土地開発基金の運用状況は、「成果説明書」に併せて提出しております「定額運用基金運用状況」をご覧いただきたいと存じます。

議案第63号公設地方卸売市場特別会計歳入歳出決算については、令和4年度の取引額が、青果部3億8,646万円で前年度対比10.4パーセントの減、水産物部1億7,747万円で前年度対比3.0パーセントの減、全体では前年度対比で8.2パーセントの減となり、会計の収支においては107万1千円の黒字決算となりました。

議案第64号佐勢ノ宮住宅団地造成事業特別会計歳入歳出決算については、分譲地の維持管理を行い販売促進に努めて参りましたが、分譲地の販売には至りませんでした。

議案第65号茂原財産区特別会計歳入歳出決算、議案第66号田沢財産区特別会計歳入歳出決算、議案第67号石平財産区特別会計歳入歳出決算、議案第68号針道財産区特別会計歳入歳出決算及び議案第69号小手森財産区特別会計歳入歳出決算の5件については、それぞれ財産区管理会の運営及び財産の適正な維持、管理に努めました。

議案第70号工業団地造成事業会計決算については、企業誘致活動を積極的に推進し、長命工業団地の2区画の分譲地を売却した結果、収益的収入で2億8,826万3千円、収益的支出では2億8 ,524万2千円となり、302万1千円の黒字決算となりました。

議案第71号宅地造成事業会計決算については、良好な宅地の供給を目指し、二本松駅南住宅団地造成事業に係る用地取得及び造成工事を行いました。

議案第72号水道事業会計未処分利益剰余金の処分及び決算については、二本松及び安達地域の上水道事業における年度末の給水件数は、前年度と比較して98件の増、年間有収水量では前年度対比0.7 パーセントの減となりました。
岩代簡易水道事業における年度末の給水件数は、前年度と比較して9件の減、年間有収水量では前年度対比1.3パーセントの減となり、東和簡易水道事業における給水件数は、前年度と比較して4 件の増、年間有収水量では前年度対比1.4パーセントの減となりました。事業全体の収支については、消費税・地方消費税込みで、

  • 事業収益 14億9 ,891万4千円
  • 事業費 13億1,112万8千円
  • 収支差引 1億8,778万6千円 

の黒字となり、結果として消費税・地方消費税抜きで1億6,654万5千円が当年度未処分利益剰余金となりますが、そのうち9,336万3千円を減債積立金に積み立て、残りの7,288万2千円は資本金に組み入れるものであります。

なお、このうち両簡易水道事業における収支については、一般会計からの補助により当年度純損失は発生しておりません。
また、資本的支出としましては、上水道施設拡張事業、その他施設改良工事等を実施いたしました。

議案第73号下水道事業会計決算については、流域関連公共下水道の二本松処理区では、処理区域面積が452. 2ヘクタールで、全体計画面積に対する整備率は63. 4パーセントと前年度同様でありましたが、下水道水洗化率は72. 9パーセントとやや増加いたしました。安達処理区では、処理区域面積189.1ヘクタール、整備率63.1パーセントと前年度並みでありましたが、下水道水洗化率は81.7パーセントとやや増加いたしました。
特定環境保全公共下水道の岳処理区では、処理区域面積34ヘクタール、整備率97. 1パーセントと前年度同様でありましたが、下水道水洗化率は42.8パーセントとやや増加いたしました。
岩代処理区では、処理区域面積75.5ヘクタール、整備率98.1パーセントと前年度同様でありましたが、下水道水洗化率は62.7パーセントとやや減少いたしました。
なお、事業収支については、一般会計からの補助により当年度純損失は発生しませんでした。

以上が各会計決算の概要であります。詳細はそれぞれの決算書をご覧いただきたいと存じます。
引き続き決算以外の議案について説明申し上げます。

議案第74号こども家庭センター条例の制定については、児童福祉法の規定に基づき、児童及び妊産婦の福祉に関する包括的な支援を行うため、こども家庭センターの設置に関し、必要な事項を定めるものであります。

議案第75号職員の給与に関する条例等の一部改正については、国に準じて新型コロナウイルス感染症への対応を行った職員に支給する特殊勤務手当を廃止するなど、所要の改正を行うものであります。

議案第76号市税条例の一部改正については、地方税法の一部改正等に伴い、森林環境税の導入に伴う賦課徴収方法等の規定を定めるなど、所要の改正を行うものであります。

議案第77号家庭的保育事業等の設備及び運営の基準に関する条例の一部改正については、家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、保育所保育指針の制定権者を改めるため、所要の改正を行うものであります。

議案第78号特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営の基準に関する条例の一部改正については、特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営に関する基準の一部改正等に伴い、保育所保育指針の制定権者を改めるなど、所要の改正を行うものであります。

議案第79号放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部改正については、放課後児童健全育成事業の実施についての厚生労働省雇用均等・児童家庭局長通知の改正に伴い、放課後児童支援員の資格要件を改めるため、所要の改正を行うものであります。

議案第80号市営住宅設置条例の一部改正については、市営住宅の老朽化に伴い、その一部を用途廃止するため、所要の改正を行うものであります。

議案第81号訴えの提起については、市営住宅に係る滞納家賃の支払いを求めるため訴えを提起するものであり、地方自治法第96条第1 項第12号の規定に基づき議会の議決を求めるものであります。

議案第82号工事請負契約の変更については、令和4年1月21日に議会の議決を経て契約を締結した二本松南小学校校舎長寿命化改良主体工事について、工事内容の変更等に伴い、議案書に記載のとおり、令和5年8月22日に工事請負契約変更の仮契約を締結しましたので、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。

次に、補正予算の説明を申し上げます。

議案第83号令和5年度一般会計補正予算についてでありますが、今回の予算補正につきましては、

  • 本算定の結果に基づく普通交付税等の補正措置
  •  前年度繰越金確定による健全財政運営を図るための措置
  • 原油価格・物価高騰対策に伴う措置 
  • 令和4年度国県負担金等の確定に伴う返還金

    などを主として計上いたしました。

歳出の主なものを款別に申し上げますと、

総務費で

  • 決算剰余金を受けての財政調整基金及び減債基金への積立金の増1,150,000千円
  • 道の駅「安達」の施設修繕に伴う管理運営経費の増12,000千円

民生費で

  • 住民税非課税世帯に対する物価高騰対応緊急支援事業に34,750千円
  • こども家庭センター整備事業に3,595千円

衛生費で

  • 新型コロナワクチン接種による健康被害の認定に伴う予防接種健康被害救済給付費負担金の増 44,661千円

商工費で

  • 中小企業者等を支援する新事業チャレンジ補助金の増3,000千円
  • 地場産品の消費拡大及び観光誘客を図るためのまつり・イベント等助成事業費の増 2,740千円
  • 二本松駅から霞ヶ城公園への観光誘客を図るための定額タクシー事業に対する観光事業補助金の増 900千円

土木費で

  • 道路等維持管理経費の増 23,000千円
  • 落石防護網設置に伴う霞ヶ城公園管理経費の増 8,835千円

教育費で

  • 物価高騰に伴う学校給食費に係る賄材料費の増 11 ,795千円

などであります。


また、歳入におきまして、特定財源以外の主なものは、

  • 普通交付税の増 160, 663千円
  • 前年度繰越金の増 1,578,890千円
  • 臨時財政対策債の減 23,157千円

などであり、そのほか歳出に関連する特定財源につきましては、精査のうえ計上いたしました。

以上の結果、歳入における補正合計額は16億6,172万8千円で、
歳出における必要財源の合計額が13億9,620万3千円となりましたので、
差引額2億6 ,552万5千円は、今後の財政需要に係る調整財源として予備費に留保することとし、
補正後の歳入歳出予算の総額を315億3, 026万5千円とするものであります。

予算第2条継続費は、子ども・子育て支援事業計画推進費について、令和5年度から令和6年度まで2か年の継続事業とするものであります。

予算第3条債務負担行為の補正は、こども家庭センターカラー複合機賃借料ほか2件を追加し、保育所・認定こども園給食調理業務について限度額を変更するものであります。

予算第4条地方債の補正は、公共施設等除却事業債を廃止し、緊急自然災害防止対策事業債ほか2件について起債限度額を変更するものであります。

議案第84号令和5年度国民健康保険特別会計補正予算については、事業勘定及び直診勘定において、歳入で前年度繰越金の確定額を補正し、歳出では同額を年度内調整財源として予備費に留保するものであります。

議案第85号令和5年度後期高齢者医療特別会計補正予算については、歳入で前年度繰越金の確定額を補正し、歳出では同額を広域連合納付金として措置するものであります。

議案第86号令和5年度介護保険特別会計補正予算については、令和4年度の介護給付費及び地域支援事業費が確定したことに伴い、歳入で一般会計からの繰入金及び前年度繰越金の確定額を補正し、歳出では決算剰余金による介護給付費準備基金積立金及び国県負担金の返還金等を措置するものであります。

議案第87号令和5年度公設地方卸売市場特別会計補正予算については、歳入で前年度繰越金の確定額を補正し、歳出では同額を予備費の減額により措置するものであります。

議案第88号令和5年度石平財産区特別会計補正予算については、ふくしま森林再生事業石平財産区第2 期の業務完了に伴い、歳入で原木代金の一部を雑入に見込み、歳出では同額を財産管理運営基金への積立金として措置するものであります。

以上が提案申し上げました議案の概要であります。

なお、会期中に、( 仮称)二本松市多目的運動広場本体整備工事の工事請負契約変更に係る議案並びに石平財産区及び針道財産区管理委員の選任に係る人事案件を追加提案申し上げる予定でありますので、予めお含みおきを賜りたいと存じます。

よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。

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  • 【更新日】2023年9月6日
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