学校における手話普及促進事業:二本松市立渋川(しぶかわ)小学校
二本松市には、大正時代に福島県内で初めてのろうあ学校(現在の聴覚支援学校)が、民間の有志により設立されていました。
この史実をもとに、手話を学ぶ授業の一環として地域の関係する方々からお話を伺うことになりました。
1日目は、地域で活躍している手話通訳士の方を講師に、地元関係者に伝わる、ろうあ学校と当時の聴覚障がい者の生活について、手話表現を交えながらのお話しでした。
生活のあらゆる部分が今とは比べ物にならない不便さがあった当時、通学の苦労や、手話がコミュニケーション手段とは認められていない中での大変さに、子どもたちは驚きの連続でした。
2日目は二本松ろうあ学校がかつて設置されていた、市内寺院のご住職を講師に、二本松で聴覚障がい者の支援の動きが始まった理由を、二本松の地域の特徴と合わせ説明いただきました。さらに、小学校でこのような手話の教育が行われていることの喜びと、一番大切な「命の価値」について話され、生きることへの感謝、小さな「ありがとう」を積み重ねていくことの幸せなど貴重なお話をいただきました。
子どもたちにとって、手話からはじまり、地域と障がい者、そしていのちの尊さに至るまで、学びの多い2日間でした。
(令和3年度)
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