糖尿病患者数は、生活習慣と社会環境の変化に伴い増加しています。
糖尿病は、初期にはほとんど自覚症状がなく、そのまま放置すると時には命にも関わる合併症を引き起こしやすくなります。
この機会に、糖尿病について知識を深め、予防を心がけましょう。
糖尿病とは
糖尿病は、すい臓で作るインスリンが足りなくなったり、効かなくなったりして、血液中のブドウ糖が細胞に入ることができなくなり、高血糖が慢性的に続く病気です。
細胞に入るとエネルギー源として役に立つブドウ糖ですが、血液の中では、血管を破壊して動脈硬化を起こすようになります。特に脳や心臓の血管が被害を受けやすく、脳卒中や心筋梗塞の原因となると言われています。
糖尿病の恐さは、自覚症状のないままに合併症が進行し、糖尿病が原因で他の病気も発症してしまいます。網膜症、腎症、神経障害の三大合併症ほか、心臓病や脳卒中などの直接死亡リスクに関係する動脈硬化を引き起こす可能性が高まります。
予防するには
糖尿病予防に効果的なのは、バランスのとれた「食事」と適度な「運動」の組み合わせであり、中でも基本となるのは食事です。肥満予防にも繋がる健康的な食事を心がけましょう。
運動には、「血液中のブドウ糖を消費して血糖値を下げる」、「肥満を解消し、筋肉などでインスリンの働きを高める」などの効果があります。ご自身の体力に応じて適度な運動から始めましょう。
また、日々の暮らしにストレスはつきものです。ストレスとうまく付き合っていくことも糖尿病の予防に繋がります。
日頃の生活を振り返り、生活習慣を見直しましょう。
各種健(検)診の勧め
症状が出たときには、糖尿病が進行してしまっていることが多いので、年に1度は健康診査を受診し、自分の体の状態をチェックしましょう。
※糖尿病に関する検査項目は、糖尿病検査項目 [PDF形式/562.91KB]をご参照ください。
「糖尿病リスク予測ツールの活用」について
糖尿病リスク予測ツールは、国立研究開発法人国立国際医療研究センターが開発した3年以内に糖尿病を発症する確率を予測するシステムになります。
対象者
糖尿病と診断されたことのない30歳から64歳までの方
特徴
性別、年齢、身体計測結果、血圧、服薬の有無、生活習慣の基本項目を入力することで、糖尿病発症確率を表示できます。
また、特定健診などの血液検査の結果を入力するとさらに精度の高い予測が表示されます。
「糖尿病リスク予測ツール第3版」国立国際医療研究センター(外部サイト)はこちら
定例健康相談のご案内
市では、市内4カ所でこころやからだの健康に関する個別相談を開催していますので、是非ご活用ください。
定期的な受診で重症化・合併症を防ぎましょう
自覚症状がないからと放置せず、定期的な受診による体の状態を確認し、上手にコントロールしていきましょう。