市民の皆様へ 市長からのお願い
はじめに、急速な感染拡大が続く中、市民の皆さんの命と健康を守るため、感染症対策や医療の現場で一生懸命御努力され続けている医療関係者の皆さんに、心から敬意と感謝の意を表します。
また、感染拡大防止のため、長期にわたり、様々な御協力をいただいている、市民の皆さん、事業者の皆さんに心から御礼を申し上げます。
新型コロナウイルスについてでありますが、全国的に新規感染者数の急激な拡大が続いています。福島県においても、8月7日にこれまでで最多となる2,066人の新規陽性者を確認したほか、前週同曜日比で235人増加しており、感染が急拡大しています。
また、7月のクラスターの発生件数は、過去最多の119件となり、6月に比較して3倍以上となりました。特に、7月に入ってから、これまで多かった児童施設や学校だけでなく、高齢者施設や医療機関など、あらゆる場面でクラスターが発生している状況です。
二本松市内におきましても、7月の陽性者は688人と前月に比べて、623人増加しております。8月に入っては、さらに増加しており、市内全域でこれまでにないほどの勢いで感染が拡大しており、医療体制への負荷が高まっています。
新規陽性者数が大幅に増えることで、外来・入院の負担が増加するとともに、院内感染や、医療スタッフが家庭内感染によって出勤できなくなる事例が増え、コロナ医療はもとより一般医療や救急医療の現場の負担が増し、必要な医療が受けられなくなる恐れもあります。
こうした状況において、地域医療を守ることは、私たち自身と大切な方の命と健康を守ることにつながります。市民の皆さんお一人お一人が強い危機意識を持って「医療を守る対策の強化」と「感染拡大警報の取組強化」に取り組んでいただくことが重要です。
このため、市民の皆様には、「医療を守る対策の強化」と「感染拡大警報の取組強化」に対する御協力をお願いします。
「医療を守る対策の強化」として、
まず、医療機関の適正な利用をお願いします。緊急の場合を除き、通常の診療時間内に受診してください。
また、検査のためだけの受診を控え、福島県新型コロナ検査キット配布センターや、無料検査制度等を御活用ください。
次に、医療従事者やお子さんのワクチン接種の推進です。
ワクチンの4回目接種については、医療従事者等も接種の対象となりましたので、速やかな接種をお願いします。
また、お子さんを通じた家庭内感染や濃厚接触者となったことで出勤できない医療スタッフも増えています。お子さんのワクチン接種につきましても、御家庭内で話し合うなど、是非御検討をお願いします。
市民の皆様におかれては、引き続き、「マスク着用」「手洗い・手指消毒」「3密(密閉・密集・密接)回避」といった基本的な感染防止対策をよろしくお願いいたします。ただし、マスク着用については、政府からもあるとおり、例えば、屋外で周りに人がいない時には、熱中症予防等のためにマスクを外すなど、その時々の状況に応じて対応いただきますよう、よろしくお願いいたします。
「感染拡大警報の取り組み強化」としては
これからお盆の時期を迎え、人の往来が増加してきますので、移動先の感染情報を把握し、特に混雑する場所や感染リスクの高い場所へ行く際には十分注意してください。移動する際には、移動中の感染リスクにも注意を払う必要があります。特に、密室となる車内で複数の人と移動する際には、マスクを正しく着用したり、換気を行うなど、基本的対策を徹底するようお願いします。
また、無症状で感染を広げないよう、無料検査を積極的に活用してください。
その上で、ウィズ・コロナの下、社会経済活動の両立をいかに図っていくか一緒に考えていきましょう。
市民の皆さんの御協力をよろしくお願いします。
令和4年8月8日 二本松市長